中国の資源ごみ輸入禁止により、これまでリサイクル扱いだったプラスチックゴミは、ニュージーランド国内に埋め立てられる。中国は自国の環境汚染を防ぐため、24種類の廃棄物の受け入れを今年初めに停止した。
リサイクル業者は、廃棄物の新たな受け入れ先を探しているが、海外輸出は、コストが合わず、ゴミの山が堆積されている。
オークランド工科大学では、スタッフと学生に対し、プラスチックグレード3から7のゴミをリサイクルのゴミ箱に捨てないように伝えた。大学から出る廃棄物を収集していたリサイクル業者が、従来はリサイクル可能だった一部のプラスチックを埋め立て地に投棄するため、大学側に分別を要請したためである。
缶、瓶、ある種のペットボトルは、従来通りリサイクル可能だが、ヨーグルトの容器やコーヒーの蓋などは、再生できないゴミとなる。分別が正しく行われていない場合、大学は、6,000ドルまでの罰金を申し渡される可能性もあるという。
WasteMINZのスポークスマンは、「中国の廃棄物輸入禁止は痛手だが、ゴミの山をただ外国に輸出するだけでは、環境問題の解決にはならないという事実を、国民が認識するチャンスだ」とコメントしている。
環境庁のユージーン・セイジ氏によると、埋め立てゴミ投棄の費用を値上げする案もあるという。詳細を発表するには時期が早すぎるとのことだが、増え続けるニュージーランド国内の埋め立てゴミに関して、今後数か月以内の対応策施行が必要となっている。