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第12回 競馬場に行ってみよう!

『地元の人に聞く!タウランガ、ベイ・オブ・プレンティの魅力』の記事一覧へ

英国のレース(競馬)には、上流階級の社交イベントとしてのイメージがあります。特に「ロイヤルアスコット」は、男性は燕尾服にトップハット、女性はフォーマルドレスと帽子を着用しての参加が義務付けられている、世界的に有名な英国王室主催の競馬イベントです。私たち日本人には敷居が高く、全く無縁のもののように感じられます。

でも英国文化の強い影響を受けているニュージーランドでなら気軽に、そしてリーズナブルに、その日本とは全く異なる競馬場の雰囲気を、少しだけ味わうことができます。競馬好きな方もそうでない方も、ニュージーランドのレース(競馬)を一度体験してみませんか?

タウランガ競馬場

競馬場でクリスマス「Christmas at the Races」

タウランガの競馬場は、市内から10分ほどのCameron Rd沿いにあります。50年ほど前からJRA(日本中央競馬会)との交流も続いており、場内には「東京ラウンジ」と呼ばれる施設がある他、共同イベントも定期的に開催されてきました。(次回イベントは2016年3月26日Bayleys International Raceday feat. Japan NZ Trophy)

タウランガ競馬場2

夏期はどこの競馬場もイベントが目白押しです。タウランガの競馬場でクリスマス前に数ヶ月に渡り複数回開催される「Christmas at the Races」は人気の恒例イベントとなっています。グループで利用できるバーベキューテーブルとテントが用意されたレースコース際の特別エリアや、バーベキュープランなどは予約が必要ですが($60NZD〜$150NZD)、当日会場で入場料($10NZD)を払って、レースコースから少し離れた芝生の上やスタンドから、気軽にレースを観戦することもできます。

注意点1:ドレスコード

通常のイベントではドレスコードはありませんが、女性はドレスと帽子、男性はスーツ着用の方が多いです。もちろん中にはカジュアルな服装の、純粋な競馬ファンの方もいらっしゃるので、フォーマルな服装は必須ではありません。

女性グループ

注意点2:食べ物とお酒の持ち込み

「レース=社交の場」であり、一人ではなく友人やご家族とピクニックをしながらレースを観るのが一般的な楽しみ方です。場内にもカフェやバーがありますが、皆さんクーラーボックスに食ベ物とお酒を詰め込んで来場されます。ハイヒールとドレス姿でクーラーボックスを引いて歩く姿が、ニュージーランドらしくてなんとも素敵です。持ち込めるお酒の量には制限があるのでご注意下さい。

注意書き

注意点3:現金の用意

場内にはATMもありますが、現金の用意があれば混雑時にもスムーズに馬券を購入できます。

窓口

会場にはライブバンドによる演奏や、子供が遊べるプレイエリアも用意されていました。馬主さんやスポンサー、会員の方はラウンジで優雅にレースを観戦されていますが、レースが始まって数時間後にはすでにどの場所にいる方もほどよくお酒を飲まれ、場内のテンションが上がって行く様子が感じられます。次回の「Christmas at the Races」は12月11日開催です。http://www.theraces.co.nz/christmas-at-the-races/

賭けてみよう!

せっかくレースに足を運ぶからには、馬券を購入してみたいものです。レース情報は場内のスクリーンで確認できますが、このスクリーンには同時刻に他の競馬場で開催されているレースの情報も含まれていて、少しわかりにくいです。入り口でRace Book(NZ$3)を購入すれば、当日その会場で開催されるレースの開始時間、競走馬と騎手の詳細情報を知ることができます。Odds(倍率)やFavorites(本名馬)は場内のスクリーンで確認する必要があります。

レースブックとマークカード

Win(単勝)Place(複勝)Boxed Trifecta(3連複)など、馬券の種類は日本の競馬とよく似ています。買いたい馬券のマークカードをカウンターでもらい、記入し、馬券を購入します。マークカードの記入の仕方がわからない場合は、どのレースのどの馬にいくら賭けたいかをカウンターで告げれば、職員の方が丁寧に対応してくれます。

カウンタースタッフ

競馬新聞と煙草と赤鉛筆…といった日本の競馬のイメージからはかけ離れた、ニュージーランドの競馬場。ギャンブルとお酒という組み合わせでありながら、どこか健康的で清々しい雰囲気があるのはお国柄でしょうか。

おわりに

今回でタウランガの連載コラムは最終回を迎えました。ご協力下さった現地の方々、読んで下さった皆さんに心よりお礼申し上げます。タウランガは、オークランド、ハミルトン、ロトルア、マタマタなど観光地からのアクセスも良い素敵な町です。皆さんに一度足を運んで頂いて、その魅力を発見して頂けたら幸いです。

May

教員、イベントコーディネーター、翻訳者、フリーライター、2児の母。
イベント、アート、教育、食、人を通してニュージーランドを知るべく日々探索中。