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第2回 NZで仕事を探す - 就活の最新状況

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外で就職活動をはじめるにあたって、クライアントさんにはまず、現在の求人マーケットの状況と、それに対応するための心構えをお伝えするようにしています。

 

現在(2024年4月)のNZの求人マーケットは、一言でいうと「かなり厳しい」です。 なぜか?その理由を簡単にお伝えします。

1. NZにはそもそも終身雇用という考え方がなく、仕事についていたとしても、常に「もっと良い仕事がないか」とチェックしている人たちが多く、条件の良い求人には多数の応募が殺到するという傾向がある。

2. NZは今、実質不景気となっている。失業率は4%(2023年12月/Stats)とさほど高くないものの、オンラインでの求人数は前年比の28.6%ダウン(2023年12月/MBIE)で、今年に入ってからも大型リストラのニュースが相次いでいる。将来の不安から仕事を辞める人も減るため、求人マーケットの動き自体がさらに鈍くなる。

3. 求人数の減りに対して、NZの人口は増えている。全国の人口は1年間で約14.5万人増(2023年12月/Stats)、これは割合にすると約3%増で、これも求人応募の競争が厳しくなる一因となっている。

しょっぱなから厳しい現状をお伝えしましたが、ではNZでの就活は諦めるしかないのか・・・というと、そうではありません。ただ厳しいゲームには、それなりの対策をして挑む必要があります。

【就活への準備と対策】

① 良いCVとカバーレターを準備する

どれだけ高いスキルを持っていたとしても、それがきちんと採用側に伝わらなければ候補に入ることは難しくなります。就活はワンチャンス。きちんと能力や可能性を伝えるためにも、そのツールであるCVとカバーレターは、妥協せずに可能な限りベストなものを作成して挑むことが大切です。

② 厳しいマーケットだからこそ、ハードルは低めに設定する

移民の国NZでは、求人の募集要項にも「応募者のビザのステータス」を明記し、指定しているものが多いです。ワーホリなどの期間限定のビザを持っている場合は、短期でもOKな仕事(カジュアルやTemp)などに狙いを絞って探してみるのも一手です。

③ コネクションを大切に

NZの業界は狭く、同じ業種では多くの人が知り合い同士。人からの紹介を重んじる慣習もあるので、普段からプライベートでも興味のあるイベントやボランティアなどに参加し、積極的に人脈を広げておくことをお勧めします。異国で暮らす際には、慣れない課題や不安がたくさん出てくるもの。人との繋がりは、就活や仕事だけに限らず、どこかで必ず助けられる場面があるかと思います。

【冒険は人生の糧になる】

厳しい状況の求人マーケットですが、せっかく海外で暮らせるというチャンスを得たのであれば、最大限にその冒険を楽しんでほしいと思います。

就活の苦労も、海外で仕事をするというチャレンジも、全ては後の人生の糧になります。諦めるのは一日で出来ますので、できるところまで挑戦を続けて、自分の可能性を伸ばしてみてください。

 

Sally OTAKE(公認キャリアコーチ)
NZの上場企業などにて人材管理やマネジメントを10年以上経験。現在は海外キャリアコンサルタントとして、仕事の探し方から履歴書、面接のアドバイスまで実践的にサポート。お客様の満足度100%を保っている。
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