コロナが明けて、ニュージーランドにも多くの外国人が入ってくるようになりました。ワーキングホリデーを利用して、現地で仕事をしながら経験を積みたい、と思う若い日本人の方もたくさん入国されていています。

「海外で仕事がしたい」という方に会うと、つい過去の自分を重ね合わせて、「大変なこともたくさんあるけど、かけがえのない経験ができるから頑張って！」と心から応援したい気持ちになります。

今回は、そんな若い方たちの背中を押す意味でも「海外で仕事を得ることのメリット」をお伝えしたいと思います。

【海外で仕事をすることのメリット】

1. 日本ではできない経験ができる：仕事をするということは、職場というコミュニティに属するということ。その国で「暮らす」という深い体験ができる。

2. 異文化が学べる：その国でサービスを提供する側として、旅行客とは違った位置（内側）から、文化や社会を学ぶことができる。

3. 高い収入が期待できる：賃金の低迷と円安がつづく日本に対して、NZは最低賃金が23.15ドル（2024年4月現在）と、日本の約2倍の賃金が得られる。

4. 多様な人との出会いがある：海外、特にNZは世界中から人が集まる人種のるつぼ。職場でも国や文化を超えた素晴らしい出会いや学びがある。

5. 将来につながる一歩となる：何ごとも経験してみないと分からない。海外で仕事をするということ、外国語で挑戦するということ、すべてが冒険。楽しいことも辛いことも、リアルな体験は必ず人生の糧になる。

日本を離れて海外で暮らす、仕事をする、ということは、楽しいことばかりではありません。でもその経験から、私自身も大きく成長し「どこにいても、どんな状況でも大丈夫」という、根拠のない自信のようなものを得ることができました。

人生は思い通りにならないこと、想定外のサプライズの連続です。でもこのような自信とマインドセットがあれば、たいがいのことは笑って過ごせるようになります。

IQに対して、最近よく使われるEQ（エモーショナルインテリジェンス）という言葉。これは人のリジリエンス（感情的な打たれ強さ、回復力）を表す言葉なのですが、海外で仕事をするという経験は、きっとこのEQを高くするのに役立ちます。かけがえのない人生の財産になると思いますよ。