ニュージーランドに昔から伝わってきたマオリの言語をご存じですか?
最近では英語が重視されるようになったこの国では悲しいことにマオリ語が少しずつ忘れられてきています。
そこでニュージーランドの小学校や中学校ではマオリの文化を尊重するためにも授業中ちょくちょくマオリ語を使い始めました。きっとニュージーランドの学校に通い始めて間もない方には「え?今なんて?」って思う瞬間が幾度かあるはずです。なので、この国にきたばかりでマオリに詳しくない保護者の方、ニュージーランドで先生をされる方、もしくは通っている本人さんに少しでも役立ってほしくてこの記事を書きました。
そこで、今日は学校でよく使われるマオリの単語をいくつか紹介したいと思います!
挨拶
やっぱり挨拶は大事ですし、学校でも一番使われるマオリの単語です!
- Kia Ora (キア オラ)
- こんにちは(一人)
これは先生が朝や昼に生徒に挨拶をするときによく使われる言葉です。私はこの国で生まれ育っているので当たり前な風景だったのですが、日本からの留学生の友達が先生に言われて戸惑っていました笑 また「ありがとう」の意味にも使われます。
- Tena koutou katoa (テナ コウトウ カートア)
- こんにちは(複数人)
これは先生が集会などでよく言っていた言葉ですね。日本の集会で校長が言う「はい、皆さんおはようございます!」みたいな感じです。集会だけではなく、保護者の集まりなど多い人数に挨拶をするときに使われていました!
授業中
- Haere mai (ハエレ マイ)
- 集まって・こっちに来て・ようこそ
この言葉は先生が生徒を集めたり、個人で呼んだりするときに使われました。
「◯◯さん、ちょっとこっち来て」みたいな感じで使われます。また、「ようこそ」の意味でも使われ、中学校、高校の入学時に校長のスピーチにちょくちょく出てきていました。
- Ka pai (カー パイ)
- よくできました
生徒を褒めるときによく使われる言葉です。ちなみに「Tino pai」は「とてもよくできました」の意味にあたるのですが、私は言われたこと、どころか実際に使っているのを聞いたこともありません笑 あまりよくできた人が周りにいなかったのか、あまり知られていない言葉なのか...
- Whakarongo mai (ファカロンゴ マイ)
- 聞いてください
先生が話を聞きなさい、聞いてくださいと言うときに使われる言葉です。うるさい教室で先生がよく叫んでいました笑 日本で言う「みなさん!聞いてください!」と同じような感じだと思います。
- Korero (コレロ)
- 話して・喋って
これは聞いて、とは逆に生徒に話して、というときに使われます。授業をしているときに生徒に答えを求めるときによく聞きます。「◯◯、これ解いてみろ」的なあれです。また、「どうしてあんなことしたの?」と問い詰めるときにもよく使われます。
全校集会
- E tu (エー トゥ)
- 立って・起立
- E noho (エ ノホ)
- 座って・着席
ニュージーランドには日本のように授業で「起立、礼、着席」の挨拶がないものの、集会のとき校歌を歌うときなどに起立させられます。そのときに使われる言葉です。
他にもたくさんありますが、私がよく聞くのはこの8つです。ニュージーランドではマオリの文化を忘れないために授業中で単語を使うだけではなく、生徒に「Haka」と呼ばれる踊りを学ばせたり、お昼に「Hangi」というマオリの伝統料理を学校で作ったりしてました。
マオリの文化がなくなってしまわぬよう、みなさんもマオリ語を使ってみましょう!