みなさんの自転車にベルが付いていますか?ベルは自転車の必修アイテムです。歩行者とシェアする自転車道を走る場合に必ず必要になります。
歩行者とシェアする自転車道は、中央に線で自転車道と歩行者道と別れていて、自転車道を走っている限りは基本的にはサイクリストが優先で、歩行者は譲らなければいけません。というより、必要以外は歩行者は自転車道に入ってはいけないことになっています。
しかし、ほとんどの歩行者がそれを守っていません。したがって、歩行者を縫うように走るか、ベルや声をかけて歩行者に注意を促して退いてもらうかする必要があります。これがなかなか厄介です。それで、自転車道を歩いている歩行者に注意を促すのに一番簡単なのが、ベルを鳴らすことでしょう。いちいち叫んでいては声がもちません。自分が自転車道を歩いていると自覚している歩行者は、すぐに歩行者道の方に移動してくれますが、自転車道を歩いている自覚がない歩行者は、立ち尽くしたりします。
最近それより質が悪いのが、ヘッドフォンやイヤフォンをしている歩行者です。ベルが聞こえないのでそのまま自転車道を歩き続けます。その場合は、速度を落として、歩行者道に避けることになりますが、もし、他の歩行者にぶつかったりしたら、こちらが悪くなるので気をつけましょう。
ヘッドフォンやイヤフォンをして道を歩くのは本当に危険です。
遠慮してベルを鳴らさず、自転車道を歩いている歩行者を避けて歩行者道に行くのはあまりお勧めしません。歩行者道で事故を起こしたらこちらが悪くなるからです。
さて、ここからが本題なのですが、このベルを鳴らしたあとの歩行者の対応に興味を持ちました。それは、文化の違いが感じられたからです。
ほとんどの歩行者が、“ベルを鳴らしてくれてありがとう”と言うのです。なかには“Sorry”という人もいますが、“ベルを鳴らしてくれてありがとう”と言う人が多いです。もし、ベルを鳴らさずに、横をすり抜けると、逆に“ベルを鳴らせよ”と怒られてしまいます。
このことから考察すると、自転車が走っていなければ自転車道を歩いても問題ないと考えているようです。どうりで車が通らなければ赤信号でも道を渡る人が多いわけですね。そして、相手に道をあけてほしければ、その意志を伝えろということです。相手が空気を読んで自分のために動いてくれるというのは、甘いということです。これも以前“恥をかかないための食事のマナー(https://ameblo.jp/aratacreations/entry-12177519701.html)でご紹介した、塩やコショウなどを取ってもらうのとよく似ています。
相手に気を使って何も言わないのは、かえってひんしゅくを買うということです。これは日本人にありがちなことなので気をつけましょう。