日本とニュージーランドの時間感覚って違いますよね。日本人にとってこの時間感覚がストレスになったりします。しかし、郷に入りては郷に従え、相手の価値観を受け入れて、その違いを楽しむぐらいの感覚が海外で暮らす必要条件です。
日本の人がニュージーランドに来てよく不満にするのが、ニュージーランド人は時間にルーズということです。確かに日本の時間に対する感覚と比べてニュージーランドの時間の感覚はルーズというか、時間に対する重要性が少ないようです。
例えば時間に遅れてきた人に対して寛容で、遅れてきた人もそれほど悪びれません。
しかし、ものは考えようで待ち合わせに人は遅れてくるものと思っておけばイライラして待つこともなくなります。
郷に入りては郷に従え、ニュージーランドに日本の感覚を持ってくることが問題です。ただ、長年日本の時間感覚に染まっているとなかなか変えられないのは確かですね。
自分もニュージーランドの時間感覚にしたがって何度かちょっと遅れて行ったりしようとしたのですが、ものすごく罪悪感が沸いてできませんでした。なかにはニュージーランド感覚にどっぷり浸かってしまった日本人もいるにはいるのですが、まだ少数でしょうね。
この時間に関する不満はビジネスでも起こります。例えば迎えの車が遅れて来たり、納期が遅れたりは日常茶飯事です。お店の開店時間になってもオープンしていなかったりする場合もあります。しかし不思議なことに、こと店を閉める時間になると時間通りなんです。なかには時間より早く閉めてしまう店もあります。
ということは、行動が遅いわけではなく、単に時間に関するいい加減さを自分のいいように利用しているだけなのかもしれません。お客さんが時間に寛容なので、サービスする方もそれに甘えている部分があるようです。
その点、日本人のスタッフで経営している会社はまだまだ日本的時間感覚を持った会社が多いようなので、時間に関しては安心できます。ただ、日本の会社でも従業員がキウイだと、一概にはそうとは言えません。
ニュージーランドでビジネスをする鉄則は、余裕を持って計画を進めることです。
ひとつ注意することは、文化や習慣、その国の事情の違いで時間感覚が違う場合があります。この場合は、ニュージーランドの文化や習慣に従いましょう。例えばパーティーなどに招待されると日本なら始まる時間までには到着しますが、ニュージーランドでは少し遅れて行くのが礼儀のようです。
また、待ち合わせの時間に遅れてしまう原因のひとつに、ニュージーランドの電車やバスなどの公共交通機関はよく遅れるというのがあります。したがって交通機関が遅れたことを言い訳理由にするのはまんざら嘘ではないようです。ただ、日本人ならよく遅れる交通機関なら1本前のバスや電車に乗ろうとするのですが、ニュージーランド人はそこまでは考えないようです。
何事も自分の価値観が正しいと思わないことがストレス軽減になります。相手の価値観を受け入れその違いを楽しむぐらいの感覚が海外で暮らすのに必要です。