ニュージーランドの小売業界団体「Retail NZ」は、最新のカード支出データが示す見かけ上の成長は「ミラージュ(蜃気楼)」であり、実態はより深刻であると警告している。
業界団体「Retail NZ」のキャロリン・ヤングCEOが、2026年4月14日発表したところによると、3月のカード支出総額は前年比0.5%増となったが、その内訳に重大な懸念があるということだ。
これは、ガソリン代の支出が前年比で33%も急増しており、この燃料費の高騰が全体の数字を押し上げているという指摘だ。
燃料費の影響を除外した「コア小売支出」を分析すると、実際には前年比で1.2%減少していると推定される。消費者は燃料費(輸送費)への支出を優先せざるを得ず、他の小売店での買い物を積極的に控えている状況。
長引く不況により多くの小売業者が財政的な余力を失っており、さらなる景気後退に耐えられないリスクがある。
今週後半に発表されるニュージーランド統計局(Stats NZ)の公式データでも、全体の数値は黒字であっても、実質的な小売経済のボリュームは大幅な落ち込みを見せることが予想されてる。ヤングCEOは、地元の雇用やビジネスを守るため、可能な限り国内での消費を優先するよう呼びかけている。
