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日本人は子供っぽい?

日本の文化では、空気を読む、相手のことを考えるというのが大切ですね。よく察しの文化と言われる所以です。よく日本は集団主義、西洋は個人主義と言われますが、結構的を得ているように思います。

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なぜなら日本は同一民族で、鎖国があったり、他の国と国境が接していない島国ということもあり、仲間意識が強く、同じ価値観を持っているから、集団での行動がとりやすく、相手のこともよく分かるからでしょう。
それで、日本は“察しの文化”と言われるように、空気を読み、物事を察して、支持された以上のことを求められるので、それに慣れてしまったせいか、はっきりと自分の意見を言わないのが、良しとされています。
 
一方西洋の国では、他の国と国境が接していたり、いろいろな民族が同じ国に住んでいて、それぞれの民族ごとに価値観が違う場合が多いので、相手のことを察するのは難しいでしょう。したがって、自分の考えは言う、分からなければ聞くというのが常識です。ですから相手に聞かずに良かれと思ってとった行動が価値観の違いのためにありがた迷惑になったり、誤解を招いたりします。逆に遠慮して自分の考えを正直に言わずに、相手に分かってもらおうというのは虫が良い話しです。
 
また、日本は管理社会と言われます。管理社会では、管理されているうちは、もし何か失敗があっても自分の責任は追及されにくく、助けてもらえます。すなわち一人ひとりが未成熟でもなんとかやっていけます。
 
その逆に西洋は自由社会だと言われます。自由に振る舞う裏には、自分の責任もあるということです。自由社会は、自分で自分を管理しなければいけなく、失敗も自分の責任になってしまいます。すなわちひとりひとりが成熟した人間でいる必要があるのです。それに、何でも自分の主張を通そうとするのが自由ではありません。自分の意見を言う権利があるとうことは、相手の意見を聞く義務が生じるということです。自分がどうしたいかと、他人がどう思うかの2つの軸を持つバランスが必要になってきます。
 
日本人は普段から自分がどうしたいかを言わないし、考えず、他人がどう思っているかに振り回されがちです。それで日本人はよく子供っぽいと言われます。自分の意見をまともに言わずに、相手に分かってもらおうとする態度が子供っぽく見えるらしいです。大人なら、自分の意見をはっきり言わなければだめだということです。また、トレンドに左右され、他人の意見に左右され、トレンドや他人が決めたことに突き進むのは子供だと言うことです。
 
逆に日本では、自分の意見主張せず、相手の考えを察し、相手に合わせて行動することができるのが大人と考えられるので、文化の違いって面白いですよね。

【要約】
自分の意見を言わなくても、相手に理解してもらおうと思うことや、他人に振り回されてしまうところが、日本人は子供っぽく見えるようです。

記者プロフィール

Arata

Arata

ニュージーランド滞在20年以上の視点から日本とニュージーランドの習慣の違いや、グローバルで活躍するためのヒントについてブログを執筆。
 
最近4コマ漫画のブログも掲載中

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