こんにちは。2024年5月よりオークランドに滞在中のMoricoです。
夏が終わり、少しずつ寒いと感じる日も増えてきた頃。体調を崩しやすくなり、インフルエンザも流行します。今回はスーパーで買える風邪薬や私が効果的だと思った商品についてご紹介します。
セルフメディケーションの大切さ
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。具体的には、日頃から自分の健康状態と生活習慣をチェックし、ちょっとした体調不良の際に、市販薬などを上手に使って自分自身で健康の維持や病気の予防・治療にあたることです。(けんぽれんWebサイトより)
体調が悪くなりGPへ行くのはなかなかハードルが高いものです。自分で直接電話やウェブサイトで問い合わせても希望の日時で予約が取れない、ウォークインで来院しても待ち時間が長く、受付や医師とのやりとりも英語で症状をうまく説明できない。医療費も高額で保険に加入していても一時的に費用を負担する場合もあり、なるべく現地で病気にならないよう、日々の体調チェックや市販薬で重症化を防ぐ、ということの重要性をニュージーランドに来て痛感しました。
スーパーやドラッグストアで買える医薬品やサプリが多い
CountdownやPAK’nSAVE、ケミストウェアハウスなどで買える市販の風邪薬、頭痛薬、サプリメント、湿布や軟膏、応急処置セットなど、たくさんあります。特に大型店舗に行くとビタミン剤ひとつにしても錠剤タイプ、グミタイプなど選択肢がたくさんあります。以前の私の投稿で『LEMSIP』という総合感冒薬を紹介したのですが、個人的には風邪の引きはじめはこれが効果的だなと思いました。
喉が痛いなら痛みをマヒさせる!?
私が驚いたのは、麻酔成分配合の喉スプレーやのど飴が市販されていることです。この『Difflam Plus Sore Throat Anaesthetic Spray』の「Anaesthetic」は麻酔薬のこと。実際に喉の広範囲に2〜3回スプレーしてみると痺れにも似た違和感がじんわりと広がってきます。(胃カメラ検査をしたことのある方は、検査前に喉に溜めておく麻酔ゼリーが効き始めてきた時の感覚を思い出して下さい。)実際に、喉の強い痛みは一定の時間和らぎ、その間に飲食をしてもしみるような感覚はありませんでした。このスプレーには抗炎症成分も配合されているので痛みの緩和と炎症も抑えてくれます。
また、同じDifflam Plusシリーズののど飴も初期の喉の痛みには効果があると感じました。こちらも『Anaesthetic + Antibacterial + Anti-inflammatory』(麻酔効果+抗菌作用+抗炎症作用)と3つの作用で喉の痛みにアタックします。飴を舐め始めると喉スプレー同様の痺れにも似た違和感(特に舌)を感じますが、なるべく喉の奥に唾液が流れるようにするとより効果的です。
“パラセタモール”はカロナール
パラセタモール(Paracetamol)はカロナール(アセトアミノフェン)と同じ成分の薬です。日本でも解熱鎮痛剤として処方されますが、ニュージーではスーパー等で購入できます。日本のカロナールの添付文書を見ると、『通常、成人にはアセトアミノフェンとして、1回300?1000mgを経口投与し、投与間隔は4?6時間以上とする。…1日総量として4000mgを限度とする』とありますので、この基準に則って内服するとよいでしょう。
イブプロフェンも購入可
イブプロフェンも市販されています。鎮痛作用はカロナールより強く、頭痛や歯痛、筋肉痛にも効くようです。胃潰瘍などの既往がある方は注意してください。日本の添付文書には『通常、成人にはイブプロフェンとして、1回量200mgを頓用する。…ただし、原則として1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする』とありますので、200mgのタブレットであれば1日3錠まで内服できます。
今回はニュージーランドのスーパーで買える医薬品についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。市販薬・処方薬ともに内服する前には、その薬が日本では何に該当するのか、成人の1日最大量はいくらか、副作用や禁忌に自分が当てはまらないか、など調べておくことをおすすめします。