「寒くて、なんだか寝つきが悪かった事、ありませんか。」
ニュージーランドは本格的冬シーズンになりました。多くのニュージーランド人は冬期が大嫌いなようです。雨がよく降るし、空気はジメジメ、空はドンヨリで、思いっきり野外スポーツができないからでしょう。さて、皆さんは春が来るまで、この寒い冬をどのように過ごしていますか。重ね着、帽子手袋コート・暖かい食事、サウナ・温泉、ヒーター、電気毛布 そして 湯たんぽ等があります。
湯たんぽ 賛成・反対
何と言っても、手頃で電気代が心配不要な物は、湯たんぽですね。私自身、手足やベッドを温めるのに長年使っています。高級でなく傲慢さがなく控えめで、誰にでも簡単に手が届く。両手で抱くとホッとする優しさを感じさせてくれる湯たんぽは、重宝です。使用中「あれっ、お湯が漏れている。」という経験も2、3度ありました。蓋をしっかり締めていなかったり、昨年買ったままの物を使った時で、使用注意をよく読まずに使った私のせいでした。最近、安全性に多少なりとも関心を持つようになり、使用時には細心気をつけるようにしていますが、これからドンドン物価が上がって行き、先行き不安定な今時期には、スーパーで10ドルぐらいで買えるので、やはり庶民の味方です。これは、私が今使っている湯たんぽです。
オタゴデイリータイムスによると、2018年に湯たんぽによる怪我は900件に上ったそうです。そのうち70%は女性(20歳〜29歳がトップ)の被害でした。女性の方が冷え性になりやすいからでしょう。男性に比べて女性の方が筋肉が少ないので、その分血流が悪いので寒がり・冷え性になるのではと思います。2019年の被害数は前半期で323件、1番寒い7月には被害が多発するので、ACCが十分気をつけるように警告を出しています。
最近の例では、ハミルトン住在の女性が 腰、お尻、腿へと第2級火傷を負いました。毎年買い換えるようにしているけど、実際は忘れたりで、湯たんぽの中央部辺りが痛んでいたと。いつも11歳の娘と一緒に湯たんぽを抱えて寝ているので、今回娘に被害がなかっただけでも、良かったと言っています。タバコの箱に描かれているニコチンでボロボロになった歯や肺の絵などが効果的であるように、湯たんぽにも火傷の絵が必要ではと意見されています。
使用時の注意点
- 入れる時、漏れたり、飛び散ったりするので、絶対に熱湯は入れないこと。
- 気をつけながら、暑いお湯を入れる。(私は80~85度ぐらいを目安に)
- お湯を入れすぎないこと。(私は70%ぐらいの許容量を目安に)
- 蓋はきっちりときつく閉めること。
- 使用する前、タオルとか布で巻いてから使うこと。ー火傷を防ぐことにつながる。(驚いたことに、ニュージーランド人の多くはそのまま裸で使っている)
- ベッドで子供・お年寄りが使うときは、湯たんぽでベッドを先に暖かくしてから寝る。(寝る時湯たんぽはベッドから出すこと。)
- 使用するごとに、湯たんぽの状態をチェックして安全性を確かめること。ー使用後はひっくり返して乾かしておくこと。そして、毎年買い換える方がいい。
- 湯たんぽの上に、座ったり、横になったりしないこと。
- 買うときは 安全規格をチェックしてから買うこと(湯たんぽの首のところに明記); イギリス規格 (日本ではBS規格)で BS 1970:2012, BS 1970:2006 or BS 1970:2001ー(BS 1970:2012が最新)
湯たんぽの歴史
16世紀の初め頃から、真鍮や銅で作られた容器の中に赤くなった石炭を入れて、布に包み、ベッドを温めるのに使われました。英国では1875年ごろからゴム性の湯たんぽが使用され始め、1903年クロアチア人、エドアルドペンカラ氏が、今私たちが使っている形の湯たんぽ特許を取り、一挙に世界中へと広がりました。しかし、20世紀の終わり頃には、電気毛布、ヒーター等に取って代わるようになりました。が、湯たんぽ自身に形、色、デザインカバーの多様性が生まれ、今も相変わらず愛好者は多いです。
最後に一言
でも、やはりと思う方には、ウィートバックをお勧めします。電子レンジで2分ぐらいチンするだけで、即安全に使えます。薬屋、ブリスコ、ウェアハウス等で買えますが、私は自分で作りました。レンジで熱するので少し厚めの100%コットン生地で、中にお米を入れました。DIYも楽しいですよ。
Stay warm, ピワカワカ