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ロックダウン中の仕事探し

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0からのスタート

日本とは違う環境で初の仕事探し。しかも、ロックダウンで多くのビジネスはフリーズ状態。

今回は、下線部「仕事探し」で私がしたこと、役立ったと思うことについて書いてみます。

3月中旬 ワークビザが降りた!と思いきや
3月下旬 ロックダウン。
4月 オンラインで仕事探し。
5月中旬 レベル2。面接へ。
6月 初契約、初勤務。
7月 起業準備。
8月上旬 起業!その後、レベル2へ・・・
 

職能

 
まずは、NZでどんな仕事ができそうか、検索してみました。
 
Career NZ
このサイトでは、
 
  • 経験や適性から職種を選んだり
  • どのような職種があって
  • どのような資格が必要とされるか
などをざっと知ることができます。
 
私はそもそも、
 
  • 細分化された職種に不慣れ
  • 職務内容は日本と同じなのか
  • その職業がこちらでなんと呼ばれるのか?
などがわからなかったので、大変勉強になりました。また、
 
  • 自分が考えていた職業以外の選択肢もみつかる
という可能性もあり、有用でした。
 

検索サイト

 
鉄板ですが、私にとって役立った順に、
 
  • Trade Me
  • SEEK
  • Indeed
  • LinkedIn
  • オンラインや海外でできる日本の仕事
また、Career NZなどに載っている検索サイトはすべて試したと思います。しかしながら、語学がネイティブに劣り、NZでの職歴がないため、応募条件に満たなかったり、応募しても歯牙にもかけてもらえない状態でした。こちらNZDaisukiでは入稿を受け付けてくださるので、原稿を書くようになりました。
 

職安

 
そこで次に、日本で言う職安に当たるのでしょうか、政府機関のサイトで検索してみました。
 
Work and Income
 
Connected NZ
 
Ministry of Health covid-19 workforce
Work and IncomeではCovid-19下でも必要とされるベーシックな仕事が多く見受けられました。トレーニングから始まるものもあり、問い合わせにも親切で、市民権がないワークビザでも登録を受け付けてくれました。この中の派遣会社1社と、ロックダウン明けに面接し、登録するに至りました。
 
インターネットでの公募求人は競争率が高いので、ローカルにも注目してみました。
 

SNS

 
  • Facebook group
  • Neighbourly
 
ウェリントンには仕事探しのためのグループがあり、そこに登録すると求人や求職の投稿を共有することができます。ここで何が良かったかと言うと、
 
  • 雇用者との距離が近い
  • 需要状況がわかりやすい
  • ネイティブがどういう表現やアプローチをしているか
  • どういう応募が効果的か
などを学ぶことができました。
 

履歴書CVとカバーレター

 
この経験から、応募ごとに、
 
  • 雇用主を調べる
  • 相手の求める求人内容に近づける
  • 足りない点は学びたい点として表現する
  • 短く、見やすく、わかりやすく
履歴書とカバーレターを練り直しました。これによってレスポンスや面接が増えたと思います。文章や単語をパートナーがチェックし、直してくれたことも大きな助けになりました。求職経験のあるネイティブの友人にアドバイスをもらえるとよいのではと思います。
 

本当は何がしたいか?

 
様々な仕事を見、「今の自分にできること」が制限されることで、「これから何がしたいか」という観点も出てきました。真っ新だからこそ、やりたいことを…私は新しい活動をいくつか、始めてみました。
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ボランティアやネットワーク

 
Volunteer centre
経験のために、まずはボランティアから、というのもよい方法だと思います。応募や採用も含めて、私にはよい体験になりました。現場は学生やリタイア世代が多く、色んな人と話し、知り合える場でした。職場で信頼関係が築けると、採用や紹介に繋がることもあります。また、趣味のサークルなども楽しく交友関係を広げることができてお薦めです。
「最近どうしてる?」「何する予定?」こうした会話が、未来を開いていくように思います。私の場合は、ボランティア先からパートの仕事をもらうこともできました。
 

起業へ

 
仕事を探す=雇用、という考えが先に来ますが、仕事をしているうちに、「これ自分でできるんじゃないか?」と思い、起業を検討。
 
Inland Revenue, I am starting a new business
関連する規則など調べてみたところ、私のやりたい職種は資格や法律が厳しくなく、自営業の起業はとてもシンプルでした。NZのルールの明確さには感謝しきりです。
 

自分に合うところ

 
何かと試行錯誤しますが、最終的には自分と合うところに落ち着くように思われます。それは必ずしも希望通り、という意味ではなく、自分の行動や状態を反映するように思います。がむしゃらに頑張って藁を掴むも、こつこつ努力するも、あちこちよそ見、コロコロ転職するも、棚ぼたラッキーもあり…この国では色んなあり方が許されるのがいいなと思います。
 
 

再度のロックダウンでやりにくいこともありますが、安全に経済活動を維持しようというニュージーランドに共感しつつ、前向きに進んでいきたいと思います。皆さんもどうぞ、元気で安全にお過ごしください!

記者プロフィール

杏里

杏里

ウェリントン在住、整体師。
東京の薬局で健康相談17年、ダンサー歴十余年。
自分でできる養生法を深め、生活の知恵を共有していきたい。
自然農、発酵食品、古神道、和髪自分結い、英語を勉強中。
2019年より日本文化交流Essence of Japanを運営、2020年マッサージ整体Japanese Body Therapyを開業。
https://www.facebook.com/essenceofjapanculture/
https://www.facebook.com/japanesebodytherapy/

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