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デイライトセイビング、NZはどうする?

議院に対応を求める署名2021年4月19日まで

 

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夏時間とは

日本では馴染みのないデイライトセイビング(夏時間とも言われる)の習慣は、春から秋にかけて、時計を1時間早めます。(なんと日本でも戦後GHQ占領下で数年実施されていたとは知りませんでした!)

参考HP: https://forbesjapan.com/articles/detail/26432
 

個人的には時差ができるのが変な感じで、不慣れなため毎回混乱しています。先日は支度中の友人宅を一時間早く訪問してしまい、帰ってから時間変更に気づきました…夏を最大限楽しむにはよいのだろうと思うのですが、社会全体でこれをする意義って何だろう…?

本来の目的はエネルギー節約

ググってみると、そもそもは「エネルギー(なんと当時は蝋燭、石炭、石油)消費を減らすため」に提案され、戦時中にヨーロッパから始まったとのこと。

参考HP: https://furansu-go.com/should-we-have-daylight-saving-time/
 

しかし時代とともにエネルギー事情や生活スタイルも変わり、そのメリットとデメリットも変化してきたようです。

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EUでは中止に

エネルギーとは別に、医療事情の観点から、緯度の高い国々で日照時間が精神衛生面で重要なのかと思っていましたが、フィンランドでは不支持が多いとのことで興味深いです。

参考HP: https://www.discoverychannel.jp/0000034286/
 

EUではつい最近2021年3月28日をもってこの制度が廃止されました。

参考HP: https://www.afpbb.com/articles/-/3311795
 

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賛否両論あれど

上記の欧州委員会の決定について、オンラインでなされた民意の統計に偏りがあるという指摘もあります。国民投票ならぬEU投票が実施できるのが理想でしょうけれど、規模からして現実的ではないように思います。国民投票があっても、知らない、意思表示しない、どちらでもよい、という人もいることと思います。個人でも公でも、結論を出す前に、一部ではなく様々な立場からの賛否事情を知ることでよりよい判断ができると思うので、今回の署名のように、まずは問題提起や意思表示できる機会は貴重だなと思っています。

参考HP: https://www.swissinfo.ch/jpn/直接民主制へ向かう/パブリックコメント_サマータイム廃止に向かうeu-決め手はたった1-の-民意-/44500500
 

誰でも国会に直接提案できる!

NZでは誰でも、未成年でも、市民でなくとも、署名を立ち上げて、衆議院に対応を求めることができるんですね。大変開かれたシステムで素晴らしいと思います。署名の内容は、委員会にて調査、意見公募、考慮のプロセスを経るとのこと。

参考HP: https://www.parliament.nz/en/pb/petitions/
 

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まずは存在を知ることから

今回この署名は、教師の友人から、子供たちが順応するのに大変だから、と聞き、知りました。他にも様々な立場や賛否の意見があることと思いますので、そうした掘り起こしにもつながることを願いつつ、署名しました。

デイライトセイビングの中止の検討を衆議院に求める署名はこちら。

https://www.parliament.nz/en/pb/petitions/document/PET_109476/petition-of-louis-houlbrooke-on-behalf-of-take-back-the
 

公的な署名が期間限定で現在進行中であること、また、それぞれが個人的な意見を表明することは大切かと思います。署名=いきなり結論ということではなく、誰しも違う立場のなか、思いもしない問題があったり、お互いの意見を知ることが、暮らしやすさの始まりではないでしょうか…

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ではでは、皆様、よい冬時間を…!

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記者プロフィール

杏里

杏里

ウェリントン在住、整体師。
東京の薬局で健康相談17年、ダンサー歴十余年。
自分でできる養生法を深め、生活の知恵を共有していきたい。
自然農、発酵食品、古神道、和髪自分結い、英語を勉強中。
2019年より日本文化交流Essence of Japanを運営、2020年マッサージ整体Japanese Body Therapyを開業。
https://www.facebook.com/essenceofjapanculture/
https://www.facebook.com/japanesebodytherapy/

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