ニュージーランドで出会った大切な家族であるペット。もし日本へ帰国することになったら一緒に連れて帰りたいですよね? 犬もしくは猫を対象に、ニュージーランドから日本へペットを持ち込む方法をご紹介します。
ニュージーランドからの持ち込みは意外と簡単
ニュージーランドは動物検疫に厳しい国であるため、日本からニュージーランドへペットを持ち込むのはなかなか大変。しかし、その逆は比較的簡単です。ニュージーランドは日本の農林水産大臣から狂犬病の清浄国・地域に指定されているため、指定外の国からの輸入に比べると手順が簡略化されており、受け入れがスムーズなのです。その方法を、手順を追って解説しましょう。
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- ニュージーランドに日本のペットを連れてくる方法
- https://nzdaisuki.com/topic/law/import-your-pet-from-japan
1.ペット輸出の条件をチェック
日本に連れてくるペット(犬、猫)は以下の条件のいずれかを満たしている必要があります。なお、指定地域とはニュージーランドのほか、アイスランド、オーストラリア、フィジー諸島、ハワイ、グァムの6地域です。
- 出生以来、ニュージーランド(あるいは指定地域)で飼育されていること
- 日本へ輸出される直前の180日間以上、ニュージーランド(あるいは指定地域)で飼育されていること
- 日本から輸出されて以来、ニュージーランド(あるいは指定地域)で飼育されていること
2.マイクロチップの埋め込み
国際標準規格(ISO)11784および11785に適合するマイクロチップの埋め込みが義務付けられています。マイクロチップが埋め込まれていない場合は動物病院にお願いしましょう。すでに埋め込まれている場合もマイクロチップリーダーで確実に読み込まれることを確認しましょう。
3.渡航日を決めて、輸送とケージの手配をする
渡航日を決め、輸送の手配をします。手配の内容は輸送用ケージの準備、書類の用意、フライト予約など。輸送用ケージにはサイズなどの規定があるので、ペット輸送会社に依頼するとスムーズです。
- ニュージーランドのペット輸送会社
- https://www.airnewzealand.co.nz/international-cargo-pet-transporters
4.輸入届出書を提出
指定の輸入届出書に必要事項を記入し、日本に到着する予定日の40日前までに到着予定の空海港を管轄する動物検疫所に提出します。輸入届出書はFAX、E-mail添付、あるいはオンラインで提出が可能。提出後、動物検疫所から届け出受理の知らせが届けばOKです。
- NACCS (動物検疫関連業務)
- http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/system/49.html
5.輸出前検査を受ける
出国の直前(出発2日以内が目安)にMPI(ニュージーランドの第一産業省)の獣医師による出国前検査(臨床検査)を受け、狂犬病およびレプトスピラ症(犬のみ)にかかっていない、またはかかっている疑いがないことを調べます。
6.MPIの証明書を取得
農林水産省のサイトから証明書をダウンロードして使用するのがおすすめです。証明書はAとBの2種類あり、Aは飼い主(もしくは輸出者)、B-1は民間の獣医師(かかりつけ)、B-2はMPIの獣医官がそれぞれ記載をします。その後AおよびBにMPIの裏書き証明を取得します。なお、証明書に以下の事項が記載されているかどうかを確認しましょう。
- 犬・猫の個体情報(生年月日または年齢)
- マイクロチップの番号と埋め込み年月日
- ペット輸出の条件を満たしていること
- ニュージーランドにおいて、輸出前の過去2年間狂犬病の発生がなかったこと
- 輸出前検査(臨床検査)の年月日と結果
- 輸送ケージの封印(シール)番号(指定地域以外の国や地域を経由して日本に到着する場合)
7.日本まで直行便で輸送する
ニュージーランドから日本へは直行便でペットを輸送しましょう。経由便の利用もできますが、長時間の移動でペットに負担がかかるうえに、指定地域以外の国・地域を経由する場合は追加証明書の取得が求められるなど手順が増えます。
8.日本到着後、動物検疫所で輸入検査を受ける
日本に到着後、動物検疫所で輸入検査を受け、問題がなければ輸入検疫証明書が交付され、輸入が認められます。通常、検査は短時間で終了し、到着した当日にペットを連れて帰ることができます。
詳細情報
- ペットの入国についての手順 (農林水産省)
- http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-free.html