オーストラリアのワーホリを終えてニュージーランドへ。技術移民として永住権を取得するために、ニュージーランドで大工になることを決意します。
軽い気持ちで来たニュージーランドにしばらく住むことに
「とりあえずオーストラリアから近いし行ってみるか。」という理由だけで、ほぼなんの前情報もなく来たニュージーランド。大自然の他には何があるのか分からないし、ちょっと滞在してみて、合わなければすぐカナダに行こうと思っていました。
ところが車でロードトリップをしていると、夢でも見ているかのような景色が次々と目の前にあらわれ大感動。クイーンズタウンという街にたどり着き、その美しさに心を奪われてそのまましばらく住むことにしました。
クイーンズタウンは小さいですが、世界中から旅行者が来る観光地です。仕事はたくさんあり、ちょうど自分が着いた夏シーズンは繁忙期でどこも人手不足。とりあえず人材派遣会社に登録し、そこで紹介してもらったレンタカー屋でしばらく働きました。
仕事はとても簡単なものでしたが、上司や同僚はニュージーランド、アイルランド、イギリス、アメリカなどみんなネイティブ。チームで働く必要があったので、まだまだポンコツだった英語を上達させるのにはとてもいい環境でした。
ニュージーランド永住権のために大工として挑戦
ニュージーランドへ来たのは28歳のとき。ワーホリの年齢制限は30歳なので、まだ別の国へワーホリに行く選択肢もありました。ですが、そのうちワーホリが使えない年齢になると、どれだけ海外に住んでいたくても日本に帰国するしかありません。
海外生活はすでに3年以上。現地の働き方やライフスタイルが気に入り、どうしてもこのまま日本に戻りたくない、という思いが強くなっていきました。
レンタカー屋ではワークビザで働いていましたが、そのままただの下っ端スタッフとして働き続けても、この仕事では永住権を取ることはできません。
永住権をめざすために、技術移民になれる仕事はどれか?と考えて職業リストを見たときに、「大工」と書いてありました。
実は、大工という仕事には苦手意識がとても強かったので、日本で辞めてきた大工をいつかまたやるつもりはなかったというのが正直なところ。
ですが、大工なら一応経験もあるし、ニュージーランドでは割と給料がいい仕事です。日本とはやり方も違うし、英語だし、長い道のりになるなとは思いましたが、永住権のためにニュージーランドで大工になることに決めました。
オーストラリアで建築現場を経験したとはいえ、現地で職人として、さらに英語で働くのはとても難しいだろうと思っていました。その時点でも英語はそこそこできていましたが、このレベルでは、大工として働くには英語力が足りなさすぎると感じていました。
「英語ができないことで、自分が損することが増えるのではないか?」
「ほんとうは仕事ができるはずなのに、英語ができないせいで、仕事もできないと思われるのではないか?」
などと、そもそも大工の仕事をさせてもらえない状況になることは避けたかったので、思いたってすぐに建築業界に飛び込むということはせず、レンタカー屋でネイティブ英語にもまれながら、まずはもう少し英語ができるようになろうと、建築業界の門をたたく前に数ヶ月ほど、英語や道具の準備をしました。
そして30歳。ついにレンタカー屋をやめて、建築業界に転職します。とはいえ、仕事のあても、人脈も何もないところからのスタートです。
次回の第5回コラムに続きます。
コラムに掲載している内容は、すべて私、個人の経験にもとづく情報提供のみです。移民法も私が経験した当時とコラム執筆時点では大きく変わっています。私は移住をアドバイスする資格をもっていないので相談にも応じませんのでご了承ください。あくまで私の経験談です。
高卒から大工としてニュージーランド永住権を取得した関西人。オーストラリアでも建築現場を経験。ニュージーランドでは見習いから始め、大工の国家資格を取得。高級注文住宅を建てている。SNSやYouTubeで発信中
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UC_te2SzmNdVr4FPGr6XomHw
Instagram: https://www.instagram.com/eigo_de_daiku/
Twitter: https://twitter.com/takiporcorosso1
質問箱: https://peing.net/en/takiporcorosso1
ブログ: https://nina-life.com/