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ロック・ポップバンド MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK

ピュアでリラックスした国ニュージーランドで最高のアルバム作りができました。

カナダ人兄弟2人のフロントマンと日本人2人のリズム隊で構成される仙台在住の人気ポップ・ロックバンド「MONKEY MAJIK」。2015年に結成15周年を迎え、東京の日本武道館ライブも成功させた彼らが、同年10~11月にニュージーランド・オークランドでアルバム制作を行いました。その背景と初の滞在となったニュージーランドの印象を、メンバーのブレイズ、タックス、ディックに伺いました。

“南から見た日本”をコンセプトとした新しいアルバムを制作

2015年10月後半から11月いっぱいにかけて、ニュージーランド・オークランドに長期滞在した日本のポップ・ロックバンド「MONKEY MAJIK」。オークランド郊外のファンガパラオアおよび中心部にあるラウンドヘッド・スタジオでアルバム作りを行ったほか、11月4日にはニュージーランド出身LA在住のシンガーソングライターKATとオークランドで活動する音楽デュオのペーパークレインとの共同ライブにも出演しました。

MONKEY MAJIKのメンバー全員にとってニュージーランドは今回が初訪問。そのきっかけは何だったのでしょうか。

「もともとは2005年にインディーズで『eastview』というアルバムを作ったのがはじまりです。僕と兄のメイナードはカナダのオタワ出身で、自分たちのルーツを考えて、“イーストビュー、東から見た日本、東から見た世界を描いてみよう”と思ってこのアイディアが生まれたんです。それから約5年後の2011年に、今度はギリシャで“西から見た日本”をテーマにしたアルバム『westview』のレコーディングをしました。それで次は南だろうとニュージーランドを選んだんです」(ブレイズ)

当初はタイやブラジルという案もあったそうですが、友人のKATに以前からニュージーランドに来ることを勧められていたこと、またオークランドで音楽作りに適した場所を見つけたことが決め手となったそうです。

「もう何年も前からKATに“ニュージーランドに来てよ。すごくいいインスピレーションが降ってくると思うよ”って言われていて気になっていたんです。でもどんな街なのか全然知らなかったから、ネットでいろいろ調べて、オークランド郊外のファンガパラオアにレコーディングに合いそうなレンタルハウスを見つけたんです。メンバーとスタッフが全員寝泊りできるだけの部屋数があって、シアタールームやサウンドプルーフルームもあるからここはいいじゃん、と。それにハウスのすぐ目の前がビーチでオーシャンフロントだし、プールも付いていて。曲作りのためにそういうリラックスした環境も欲しかったので決めました」(ブレイズ)

ニュージーランドと日本は共通点がいっぱい

こうしてニュージーランドへやってきたMONKEY MAJIK。実際に来てみるとニュージーランドと日本が似ていることに気づき、その意外な発見に驚いたそうです

「僕はカナダ人なので、まずニュージーランドはカナダと似ているなと感じました。ただ、カナダよりニュージーランドの人たちのほうが優しいし、ピュア。そういうところは日本みたいな国だなと思いましたね」(ブレイズ)

「そう、景色も意外に日本っぽいところがあるんですよね。ビーチもすごくキレイ。オレワビーチとかレッドビーチとか。週末になるとヨットやボートで遊ぶ人がいっぱいでいいな、羨ましいなと思いました」(タックス)

「僕は大学時代の友人がニュージーランドにしばらく住んでいたことがあるから話はよく聞いていたのですが、食材が想像以上にいいですね。ブロッコリーとか野菜がとてもおいしい。それから肉やシーフードも。素材がいいから何を食べてもおいしいのがいいですね」(ディック)

「オークランド中心部だとヴァイアダクト・ハーバーが楽しいね。いいレストランもあるし、パーティシーンも最高。昔のヒット曲をカバーするバンドのライブに行ったのですが、皆盛り上がってすごかった。クラブのDJもカッコよくてエキサイティングでした」(ブレイズ)

ヴィンテージの楽器を取り入れた最高傑作が誕生

ファンガパラオアのハウスで作詞・作曲およびレコーディングしたのは12曲。これまでの最高傑作になりそうな手応えを感じているそうです。

「日本出発前にデモを作ったり、ある程度のアイディアはあったけど、やはりニュージーランドに来るとガラリと変わりますね。サウスビュー、つまり南に来てどんな音が生まれるのかっていうのがテーマだから、ニュージーランドで味わう雰囲気を曲に反映するでしょ。すると当初何となくイメージしていたものから歌詞もメロディも歌い方も全部変わる。リラックスできる国なので、ノーストレスでいいアルバムを作っています」(ブレイズ)

アルバムがある程度形になったところで、総仕上げにラウンドヘッド・スタジオでの作業が始まりました。ここはニュージーランド音楽界のレジェンド的存在ニール・フィンが所有するスタジオで、有名なコメディアンのフライト・オブ・ザ・コンコルドや最近ではカニエ・ウエストも利用したそうです。

「ニュージーランドで音楽スタジオといったらラウンドヘッド・スタジオですよね。このスタジオにある楽器はほとんどが60年代~80年代のヴィンテージものなんですよ。それでいろんな楽器を試しているから、音が全然違う。すごく温かいサウンドになるんです。今度のアルバムは自分でいうのもなんだけど、とってもかっこいいですよ。半分はラウンジ系で、あとの半分はアップビートなロック、ジャズ、ダンス、ディスコ、ファンクといろんな要素が入っていて、最高傑作になると思います。ヴィンテージ楽器の味も出ているから、アルバムを聴きながらそんな音楽のヒストリーも感じてほしいですね」(ブレイズ)

ニュージーランドで制作された『southview』は2016年3月にリリース予定。MONKEY MAJIKの最新の音楽は要チェックです。

MONKEY MAJIK

モンキーマジック●カナダ人兄弟のメイナード(ボーカル&ギター)、ブレイズ(ボーカル&ギター)、日本人のリズム隊タックス(ドラム)、ディック(ベース)からなる仙台在住の4ピースハイブリットロックバンド。

2006年1月エイベックス・グループのレーベルbinyl recordよりファーストシングル『fly』をリリースし、メジャーデビュー。セカンドシングルの『Around The World』はフジテレビ系例のTVドラマ『西遊記』の主題歌となり爆発的なヒットを記録。CMソングに「空はまるで」が起用され、アーティスト性を確立。

2011年1月に「東北観光親善大使」に任命される。また、東日本大震災復興支援プロジェクト「SEND愛」を主宰し、チャリティーライブを行うなど復興支援活動を継続している。

2012年にアジア・北米などを巡る初のワールドツアーを成功させる。2015年にはバンド結成15周年を迎え、同年2月に初の日本武道館LIVEで8000人の観客を動員した。同年10~11月、ニュージーランド・オークランドに長期滞在し、アルバム制作を行った。

公式サイト
www.monkeymajik.com