キャビア、フォアグラと並び、世界三大珍味の一つに数えられるトリュフ。フランス産やイタリア産が有名ですが、実はニュージーランドでも栽培されています!
フランス人専門家も認めた最高級トリュフ
紀元前16世紀からヨーロッパで食されているトリュフ。ニュージーランドでは1988年、細菌学者のイアン・ホール博士とその家族アラン・ホールによりギズボーンで研究が始まり、その5年後、フランスのペリゴールで生産されている最高品種と同じトリュフの収穫に南半球で初めて成功。フランスから訪れた専門家が試食し、「これは完全なペリゴール・トリュフだ!」と認めたといいます。
現在はニュージーランド各地でペリゴールと同じ黒トリュフのほか、白トリュフ、夏トリュフなどが栽培されています。
6~8月は黒トリュフの旬!
トリュフの収穫時期は品種によって異なりますが、だいたい1~9月。最も知られる黒トリュフの旬は6~8月で、7月には名産地の一つ、南島ワイパラ地方「カンタベリー・トリュフ・フェスティバル」が開催されます。
2017年のフェスティバルは7月15日~30日の予定で、クライストチャーチを含む近隣のレストランでトリュフを使った特別メニューが用意されるほか、トリュフ・ハンティング体験なども楽しめます。トリュフは高級食材なので敷居が高いですが、フェスティバル期間中はワイパラ・マーケット、リトルトン・ファーマーズマーケット、クライストチャーチ・ファーマーズマーケットなど週末のマーケットにもブースを出展。比較的手頃な価格でトリュフを堪能することができます。
トリュフ農園でハンティングが可能!
トリュフは地中で生育するキノコで、人間が見つけるのは困難。そのためかつては特別に訓練されたブタをトリュフ・ハンティングに利用していましたが、ニュージーランドでは犬が探すのが一般的。ワイパラにあるトリュフ農園「ライムストーン・ヒルズ」では黒トリュフの収穫時期(6~9月上旬)まで予約制でトリュフ・ハンティング体験ツアーを行っています。ハンティングのお供となるのは地元では名手と呼び声の高いビーグル犬のロージー。賢くてかわいいロージーは短時間でもたくさんのトリュフを見つけてくれます。
栽培に挑戦してみる?
ある程度の広さの土地をお持ちなら、自宅でトリュフ栽培にトライすることもできます。ただし、トリュフの宿主となるオークやヘーゼルナッツが好む土壌の条件などがあるので、まずは専門家に査定をお願いするのがおすすめ。トリュフ栽培はいったん仕込めばあとは何もせずに放置するだけなので楽ですが、初収穫までに数年を要するので気長に待てる人向け。宿主となる木はギズボーンのオークランド・トリュフ農園などで購入できます。
詳細情報
カンタベリー・トリュフ・フェスティバル/Canterbury Truffle Festival
- 開催期間:
- 2017年7月15日~30日
- 開催場所:
- Pegasus Bay, 263 Stockgrove Rd., Waipara ほか
- URL:
- http://www.canterburytrufflefestival.nz
ライムストーン・ヒルズ・トリュフ農園/Limestone Hills
- トリュフ・ハンティング体験ツアー:
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- 要予約で随時開催
- 所要約1時間30分
- 参加費用一人NZ$150
- 農園内のコテージ宿泊者(1泊NZ$300)は無料
- 所在地:
- 680 Ram Paddock Road, Waipara
- 電話:
- 03-314-9921
- URL:
- http://limestonehills.co.nz
オークランド・トリュフ農園/Oakland Truffiere
オーク、ヘーゼルナッツの販売(NZ$45~)のほか、トリュフ栽培のコンサルタントも担当。収穫時期中はトリュフの販売も行う(要電話確認)
- 所在地:
- 8 Ingram Rd, Makaraka, Gisborne
- 電話:
- 06-862-5597
- URL:
- http://www.oaklandtruffles.com