ニュージーランドの首都をオークランドだと思っている人に会ったことありませんか?
確かにオークランドはニュージーランドで最大の都市であり、経済の中心地なので首都だと思ってもしかたがないのかもしれませんね。
でも、実はオークランドが一時期首都だったことがあるのを皆さんはご存じでしょうか。
今から遡ることちょうど150年前までオークランドはニュージーランドの首都だったんです。
ウェリントンは歴代3番目の首都
現在のニュージーランドの首都はウェリントンです。
ウェリントンが首都に制定されたのが1865年、今年で首都に制定されて150年になります。ニュージーランドの首都としては3番目の首都で、ニュージーランドの建国は1840年なので1840年から1865年のたった15年の間に2回首都が変わったことになります。
オークランドは歴代2番目の首都
ニュージーランドが建国した1840年から2年だけオークランドから車で3時間半ほど北上したところにあるオキアト(Okiato)というところが首都でした。
そのあとたった2年後の1842年にオークランドへ首都は移りました。
現在のオークランドの土地を首都にすると決めたのは当時のニュージーランドの総督William Hobsonです。ちなみにオークランドの中心地にあるHobson Stは彼の名前を取って名付けられたそうです。
当時の国会議事堂はオークランドの中心地からQuay Stを東に行き、Tamaki Driveに入る直前の左側のエリアにあったそうです。
ちなみにAucklandと言う地名は当時のインドの総督George Edenの男爵の位「Earl of Auckland(オークランド伯爵)」から付けられました。
ウェリントンに首都が移った理由
オークランドからウェリントンに首都が移った大きな理由は南島で金鉱が発見され、ゴールドラッシュで活気づいたからです。金鉱が発見されたオタゴやウェストコーストには世界中から金目当ての人が集まり、南島の人口は爆発的に増えていきました。
当時は電話もインターネットもない時代です。
国としての指示や伝達をオークランドから南島の人びとまで届かせるには、相当時間がかかりすぎてしまい、オークランドにある政府の力が南島の南端では届きにくくなりました。
そこで政府はオークランドからもっと南にあり、北島と南島のどちらにも近いウェリントンに首都を移しました。
ニュージーランドの歴史を辿る旅
ニュージーランドは日本と比べて比較的歴史が浅い国です。
そのため建国当時からどこで何が起こったのかなどが資料としていろいろ残っています。
最初の首都があるオキアトやその周りのラッセル、ワイタンギにはたくさんの歴史的な建造物や資料がたくさんあるので、こういったニュージーランドの歴史を巡る旅をしてみてはいかがでしょうか。