移民国家のニュージーランドでは本格的な多国籍料理が楽しめるほか、本国とはひと味違うフュージョン料理も豊富です。その中のひとつ、「Tiger Burger」をご紹介します。

韓国料理の要素を取り入れたグルメバーガー

ニュージーランドにはおいしくてボリューミーなハンバーガーショップがいくつもありますが、最近、Metro誌などにも紹介されて注目を集めているのが、オークランドのグレイリンにある「Tiger Burger」。アメリカンなイメージの強いバーガーを韓国風にアレンジした変わり種です。

オーナーは韓国出身のイーサーさんとイギリス出身のマットさん。イーサーさんが子供の頃に食べていた韓国料理をマットさんにふるまったところ、彼はそのおいしさにやみつきになったそう。もともと料理に興味があった二人は、韓国料理をモダンな形にしてもっとニュージーランドの人々に伝えたいと考え、2014年末頃から仕事の傍ら、不定期なポップアップストア形式で「Tiger Burger」を立ち上げました。それが評判を呼び、2016年6月、念願のお店をオープンしました。

日本人の口にも合うアジア風テイスト

Tiger Burgerの人気メニューは、ジューシーなビーフパテにキムチやチリマヨネーズを加えたキムチバーガー（NZ$13）や、ポークベリーにキムチと大根の漬物をサンドし、ハニーガーリックマヨネーズで味付けたポッサム（茹でた豚肉を使った韓国料理のこと）バーガー（NZ$15）など。ベジタリアン向けのコグマ（韓国語でサツマイモの意味）バーガー（NZ$13）もあり、リクエストすればビーガンやグルテンフリーにも対応可能です。

サイドメニューではキウィの大好きなチップスにエイジングしたチェダーチーズとキムチ、キムチケチャップをトッピングしたキムチフライ（NZ$11）がおすすめ。バンズからソースに至るまですべて自家製で、アジアを感じるテイストは日本人の口にもよく合います。

ビールは韓国のHiteのほか、日本のアサヒスーパードライやキリンを揃えています。さらに日本酒、ソジュ（韓国焼酎）、マッコリの扱いもあり、バーガーをおつまみに飲むにもピッタリです。

現在、コートヤード（中庭）の整備を進めており、この夏は夜風で涼みながら利用すると楽しいでしょう。今後ドンドン新しいメニューを増やす予定で、これまでにないユニークな韓国フュージョン料理も味わえそうです。