ワインの国、ニュージーランド。
ニュージーランドといえば羊というのはすでに古いのでしょうか、どうやら今では牛の方が多いという話もありますね。あとはマヌカハニー、オールブラックス、キウィなどでしょうか。そしてもう一つ、ここは言わずと知れた世界的なワイン産地。今までワインやお酒に興味がなかった方も、こちらに来てからワインを飲み始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ニュージーランド・ワイン、美味しいですよね。
世界的なワイン産地?
飲むのに理由はない!ごもっともですが、ワインのつまみにもうちょっとこの国のワインを知ってみましょう。
世界から見たニュージーランド・ワインとは、どのような位置にあるのでしょうか。
O.I.V. (国際ぶどう・ぶどう酒機構)という国際研究機関が毎年ぶどう栽培やワインに関する様々な統計を出しています。
一番わかりやすそうなワイン生産量ベースで比較してみましょう。
毎年、1・2位を争うのは決まってイタリアとフランスです。これはもう長い間変わりません。4000万から5000万ヘクトリットルというところです。ヘクトリットルと言われてもピンとこないでしょうね。ワインの本数に直しても数がちょっと変わるだけなので、まぁなんとなく数字だけ頭に入れておいてください。
以降、スペイン・アメリカ・オーストラリア・中国と続きます。中国!!皆さんちょっと意外じゃないですか?実は数年前から中国はワインの一大消費国のみならず、生産国としても頭角を現しています。それにも関わらず、あまり中国産のワインにお目にかからないのは、まだまだ自国内での消費が多いものと思われます。これから輸出にも力を入れていくのでしょう。日本で人気のチリワインはこれらに続く8位となっています。
で、ニュージーランドは?
そしてニュージーランドは生産量で見てみると14位です(2016年)。ん~、わかりにくいですね。O.I.V加盟国は今のところ46か国です。皆さんがワイン生産国としてまっさきに思い浮かべそうな国はほぼ15位までに全部出てきます。そのメジャーな生産国の中では一番少ない方ということでしょうかね。生産量は約300万ヘクトリットルです。1位と比べて15分の1以上、お隣の5位オーストラリア1300万ヘクトリットルと比べても、かなりの隔たりがありますね。ニュージーランドは国が小さいからとおっしゃる方もいるかと思いますが、実は国土の面積はトップのイタリアとさして変わりません。
ちなみに我らが祖国、日本はというと、実は現在O.I.V.未加盟なので順位はわかりませんが、生産量は約99万ヘクトリットル(2014年)。ランク上では23位のスイスが100万ヘクトリットルというところですから、このあたりでしょうか。最近日本のワインが盛り上がっているといってもまだまだですね。
生産量が比較的少ないにもかかわらず、世界のメジャー生産国として名を連ねることになったニュージーランド。
次回以降はその辺のお話をしていきましょう。