ワインの国ニュージーランド、皆さんニュージーランドにどのくらいのワイナリーがあるか知っていますか?現在この国には700社近くのワイナリーがあり、そのほとんどが家族経営など中小規模のワイナリーです。そういった生産者がみな思い思いの考え方でワインを造っているということが、バラエティの豊富さにつながっているんですね。
国内ほぼ全域にワイナリーがあるニュージーランド、ではどこでどのようなワインが造られているのでしょうか。
Marlborough
知名度のみならず、生産量的にもこの国ナンバーワンのマールボロ。理由は以前のトピックに書きましたね。マールボロ・ソーヴィニヨン・ブランと言えば、ひとつのブランドのようなモノです。ブレナムやピクトンを含む南島北東部にある地域。もちろん植えられているのはソーヴィニヨン・ブランだけではなく、赤のピノ・ノワールなども有名。
Hawke’s Bay
北島南東部ネイピア、ヘイスティングスのあたり一帯、生産量が二番目に多い地域。ここも様々な品種が造られていますが、どちらかというと美味しい赤が有名で、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなどから質の高いワインが造られます。Gimblett Gravelsという、地質の面で名高い生産エリアを持っています。
Gisborne
かつては“シャルドネの首都”と呼ばれていた、国内第三の生産量を誇るギズボーン。北島の中部東側にあり、世界で一番東にあるワイン生産地域と言われています。もちろん今ではリッチな味わいの白ワイン、シャルドネのみならず、エキゾチックな香りのゲヴュルツトラミナーから造られる、中辛口の白なども人気です。
Central Otago
ニュージーランドで一番南にある生産地域、クイーンズタウン周辺のセントラル・オタゴ。フランスの高級ワイン産地、ブルゴーニュと同じくピノ・ノワール種だけを使って造られる赤ワインは非常に優れた品質で、今では世界有数のピノ・ノワールの産地に数えられるようになりました。
Auckland
ニュージーランド随一の都市、オークランドは近郊にいくつかの小さい生産エリアを持っています。高級ワイン産地として名高いワイヘキ島やマタカナ、中心部から車で30分程度で行けてしまう比較的カジュアルな産地クメウ。他にも各所にワイナリーが点在していて、中には国際的に非常に高い評価を得ているワインを生み出すワイナリーも。
上に挙げたほか、ウェリントンからほど近いワイララパ地方にあり、ピノ・ノワールが美味しいマーティンボロや、南島マールボロの西側にあり白ワインが有名なネルソン。クライストチャーチ近郊のカンタベリー平野やワイパラからは、美味しい白のリースリングや赤のピノ・ノワールが。そしてオークランドのさらに上、ノースランド地方からは温暖な気候に適したシラーなどをつかった赤ワインなどが生み出されます。
ワインで巡るニュージーランド、生産地を意識しながらワインを飲むのもまた楽しいですよ!!