グローワームで有名なワイトモにある洞窟の一つ「フットホイッスルケイブ」を紹介します。
グローワームで有名なワイトモ
オークランドから南へ車で2.5時間ほどのところにあるワイトモという町は、英名でグローワーム、日本語で土ボタルが住む洞窟がたくさんある場所として有名です。ワイトモにあるグローワーム洞窟は、全てガイドツアーでないと入ることはできません。人気の洞窟としては、船に乗って洞窟の中に流れている川を進みながら簡単に土ボタルを見ることができる「ワイトモケイブ」があります。しかし、今回はちょっとディープなフットホイッスルケイブの方を紹介します。
土ボタルってどんな生き物?
土ボタルは、正式には和名では「ヒカリキノコバエ」と名付けられています。その名の通り、成虫はハエのような姿になるのですが、幼虫期は青白い光を発して洞窟内の虫を光で誘き寄せて、下に垂らした粘質の糸で絡めとって捕食するという蜘蛛のような方法をとっています。真っ暗な洞窟の中で、壁一面がまるで夜空のように青白く光る光景は、とても神秘的で幻想的で、ラピュタの洞窟シーンの元になったと言われています。
フットホイッスルケイブの見所
フットホイッスルケイブは、2人以上だとネットで予約できるのですが、1人ではネット予約ができなかったので、ツアー開始時間の1時間半前に着き、観光案内所で直接予約をしました。観光案内所の中には、グローワームや洞窟に住む生き物の生態を紹介する小さな博物館が併設されています。有料ですが、暇を持て余していると、受付の人がタダで入っていいよ、と言ってくれました。ラッキー!
ツアー開始時には、ガイドが車で観光案内所の前まで迎えに来てくれます。フットホイッスルケイブへは、許可されたガイドしか入れない道を車でゆっくり10分ほど行ったところに入り口があります。洞窟内は寒いので、上着は必須です。洞窟へは急な階段を降りて入ります。洞窟内の道は敷き詰められており、歩きやすくされています。
足型の岩
フットホイッスルの名前の由来になった足型の岩があります。
巨大鳥モアの化石
かつてニュージーランドに生息していた超巨大な飛べない鳥モアの化石がこの洞窟に残っています。モアは、マオリ族が食料として狩り尽くし、絶滅してしまったそうです。
鍾乳洞
グローワームの住む洞窟は立派な鍾乳洞になっており、ガイドがライトで照らして写真を撮りやすいようにしてくれます。グローワームは、暗すぎて写真に撮ることは難しいのですが、鍾乳石の前でロウソクを持たせてくれて、記念写真を撮ってくれます。
ティータイム
ガイドは、日本好きで南部鉄器でマオリ族伝統のお茶であるワカワの葉を使ってお茶を入れてくれ、ツアーは終了です。ワカワは、ペッパーツリーとも呼ばれています。
フェスティバル
私がワイトモに行った時は、たまたま観光案内所の前にある公園でイベントが開催されていました。乗馬の障害物レースや羊の毛刈り競争、生演奏などの催し物があったり、出店もたくさん出ていてとても賑やかでした。