日本酒を製造する工程で生まれ、スーパーフードとして世界でも注目を集める酒粕。そんな酒粕を使ったスキンケアアイテムがニュージーランドで発売となりました。夏の強い紫外線でダメージを受けた肌の修復にもピッタリな酒粕フェイスマスクをご紹介します。
ニュージーランドの酒蔵と日本人マッサージセラピストのタッグで誕生
日本では甘酒や漬物の材料としておなじみの酒粕。栄養価が高く、日本酒の世界的なブームに伴って、最近スーパーフードとして脚光を浴びています。
そんな酒粕を原料としたフェイスマスクが、ここニュージーランドで発売となりました。開発したのはウェリントンのスパ「HANAAKARI」のオーナー、為石美紀さん。東京、シドニー、イギリスでアロマセラピーやリフレクソロジーなどを学んだITECアロマ、マッサージセラピストの美紀さんが、クイーンズタウンにある酒蔵「全黒」と協力して商品化したものです。
美紀さんは10代の頃に日本の酒屋でアルバイトとして働き、酒蔵からお店に直接届く酒粕を袋詰めしていた時、手がとても白く潤うことに感動し、酒粕の効用を実感したそうです。また、酒蔵のスタッフに「酒粕を顔に塗るとニキビが治るよ」と教えてもらい、その後はご自身で酒粕を使ったフェイスマスクを作り、それが酒粕フェイスマスク誕生のきっかけとなったとか。
これまでニュージーランドで酒粕を入手するのは困難でしたが、「全黒」のオーナーであるデイヴィッドさん&康子さんご夫妻と知り合い、新鮮でローカルな酒粕の確保に成功。2016年にスパの顧客へのクリスマスプレゼントとして100個製作して配ったところ大好評だったため、フードショーなどの展示会に参加したり、スパのフェイシャルトリートメントに取り入れるなどして認知度を高め、いよいよ一般発売がスタートしました。
酒粕フェイスマスの効用
酒粕フェイスマスクには以下のような効用があります。
シミ、しわ、美白の改善およびアンチエイジング
酒粕に含まれるアルブチン、コウジ酸、セラミド、リノール酸はシミやそばかすの原因となるメラニン色素を抑制する働きをします。また、抗酸化作用も高く、シワやたるみ、くすみも改善します。
さらにフェルラ酸がメラニン色素を生成するチロシナーゼの活性を防いで美白効果を発揮するほか、活性酸素を除去してアンチエイジング効果も期待できます。
保湿
酒粕は優れた保湿効果があり、キメの細かいキレイな肌へと導いてくれます。その理由は酒粕に含まれるスフィンゴ脂質、20種のアミノ酸、酵母がつくる核酸で、これらが肌の水分の蒸発を防ぎ、乾燥から守ります。さらに必須アミノ酸の一種であり、コラーゲンを構成する成分のプロリンが肌の弾力を維持し、ハリを与えます。
保温
「全黒」の酒粕はアルコール成分を少し残しているため、肌の温度を上げて毛穴を開かせ、老廃物を除去します。さらにリラックス効果も期待できます。
ニキビ改善
酒粕に含まれる食物繊維は便秘の改善に役立ちます。また、前述のコウジ酸には抗炎症作用があり、赤く腫れあがったニキビを鎮静化させます。さらに保湿効果により乾燥が原因で起こる皮脂の過剰分泌を防ぐため、毛穴が詰まらなくなり、老廃物も排出しやすくなります。
酒粕には皮脂の代謝を助けるビタミンB群が豊富なこともポイントです。ビタミンB群は皮脂が過剰になっている場合はそれを抑え、逆に不足している時は分泌を促し、正常なバランスを保ってくれます。そのため、毛穴詰まりやアクネ菌の繁殖を防止するのに効果的です。ビタミンB群には血行を促進する効果もあり、肌の新陳代謝を活発化させて水分や皮脂バランスを整えます。
酒粕フェイスマスクは酒粕のほかにゆずのエッセンシャルオイルを原料として使用しています。ゆずはレモンの約3倍のビタミンCに加え、ホワイトクレイ炎症を抑えるグリチルリチン酸など8種類の潤い成分が含まれているので、美白しながらしっとりした健康的な肌をつくるのに役立ちます。
酒粕フェイスマスクの使い方
洗顔後、マスクを塗付し、20~30分おきます。マスクが乾燥したらお湯で洗い流してください。顔以外にも、首やボディ全体に使えます。週に1~2回の使用がおすすめです。
ニキビやシミのケアには、患部に塗付してすこし長めにおいてから普段使っている化粧水や乳液で整えてください。
酒粕フェイスマスクを購入するには?
酒粕フェイスマスクの価格は$25。美紀さんのスパ「HANAAKARI」のオンラインショップで購入できます。
HANAAKARI
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購入・問い合わせ先
- 電話: 021-2536-431
- Email: info@hana-akari.co.nz
- URL:https://www.hana-akari.co.nz/