誰しもが経験する「歯の生えかわり」。日本で乳歯が抜けた時は、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上へ投げる、と言うのが古くからの言い伝えです。次に生えてくる永久歯がきちんと丈夫に生えてきますように、という願いが込められています。地方によっては「ネズミのように強い歯になあれ!」とおまじないをかけることもあるそうです。これは、ネズミの歯が一生伸び続ける、ということにあやかったと言われています。
ニュージーランドでは歯の妖精がいる!?
「Tooth Fairy」という言葉を聞いた事がありますか?言葉の通り、歯の妖精です。
西洋では、抜けた歯を枕の下に置いておくと、寝ている間にこっそりTooth Fairyが来て、抜けた歯を、コインやプレゼントに取り替えてくれるそうです。ニュージーランドではゴールドコインが一般的です。サンタクロースの様なお話にわくわくしますね。
このTooth Fairyにも、子供の成長の喜びや記念の意味があり、歯が抜ける、という事に子供が恐怖を覚えないように、という願いも込められているそうです。
ただ、このTooth Fairy、虫歯になっていないきれいな歯しか交換してくれない、とも言われていますから、子供にきちんと歯磨きをさせるのに一役買ってくれそうですね。
Tooth Fairy Pillowって何?
本屋や図書館でTooth Fairyに関する絵本などが多く見られるように、Tooth Fairyは、子供にとっても大切なイベントです。歯がぐらぐらしてくると「この歯が抜けたらTooth Fairyが来てくれる」と、歯が抜けるのを心待ちにしています。そんな子供たちの為に、Tooth Fairy Pillowというものもあります。これは、枕に小さいポケットがついたもので、子供はそこに抜けた歯を入れ、朝起きた時には代わりにコインが入っている、というものです。インターネットでも沢山のデザインが紹介されています。小さいものでは、ボックスタイプや、パスケースの様なものあります。
Baby Tooth アルバムで子供の成長記録を
子供の成長の記録を残したい、へその緒はもちろん、抜けた歯だって残しておきたい!そんな方には、Baby tooth album!乳歯を一冊の本に収納できます。
乳歯を保存する場合は、きちんと消毒してから保存しましょう。歯に着いている血液やたんぱく質が黄ばみや雑菌が湧く原因となります。
乳歯の消毒方法
20分以上の熱湯消毒、または家庭用ブリーチまたはオキシドールで消毒できます。Janolaなどのブリーチはスーパーでも購入できますし、オキシドールは薬局で購入できます。英語名はHydrogen Peroxideです。乳歯をオキシドールや水で薄めたブリーチに一晩浸け、取り出した後は歯ブラシで磨きながら水で洗って下さい。しっかりと自然乾燥させてから保存してください。
歯の生え変わりは、実はとっても大切な時期
乳歯から永久歯への生え変わりは、個人差はありますが、5歳頃から始まり12歳頃には完了します。早く抜けすぎても遅くても歯並びに深く影響してきます。歯並びの悪さは審美的問題だけでなく、虫歯や歯周病リスクの上昇、咀嚼がうまく行えなかったり、頭痛肩こりなどの身体への影響も引き起こしたりする恐れがあります。この時期にしっかりと歯科医院でモニターしてもらいましょう。子供の成長を利用しながら歯並びを整えていくことも可能です。