クロムウェルから国道85線を通り1時間ほど向かった場所…羊だらけの広大な平原を超えた先に幻想的な湖があります。
その名もBlue Lake/ブルーレイク。名前の通り青く美しい湖です!
周囲は独特な地形。石灰岩のような白い岩肌に囲まれ、湖の青色が際立ちます。
もちろんここもトレッキングスポット!湖の外周を景色を楽しみながら散策することができます。
地元の人でも知らない人が多いと言われるBlue lake。今回はその神秘的なトラックをご紹介します♪
湖畔の町並みには〇〇の噂が…?
ナビに湖をセットし、目的地まで到着すると目に入るのは湖の看板と駐車場。そして道路の周りにはいくつもの小さな建物が見えます。
どこかレトロな雰囲気のホテルに、銀行やポストオフィス。ゴールドラッシュの時代はきっと賑わっていたのでしょう。建物から当時の面影を感じます。
ポストは今はコミュニティセンターとして時々使われているそうですが、ホテルは1869年から始まりなんと今も営業を続けているとのこと!
また誰が最初に言い出したのか、「この辺にはお化けが住んでいるんだよ!」との噂が…
写真を撮ると窓に写ると聞いたので、試しにいろんなところで撮ってみることに。
結果…残念ながら今回は写ってくれませんでした笑
ユニークな噂も含め、町並みからは地元の人々が昔からあるものを大切にしていることがよく伝わります。
時の流れを感じながら散策したところで、いざ湖へ!
湖全体が一望できる高い崖の上からトレッキング開始となります。所要時間は約1時間ほど。起伏が激しく見えますが、トラックは歩きやすいように整備されているので身軽な服装で十分楽しめます。(入り口には公共トイレがあるので出発前に利用しておきましょう!)
青い湖を見下ろしながら歩いたり、白い眩しい断崖の間を歩いたり。これまでのトラックにはない、幻想的な光景です…!
スタート地点から30分ほど歩いて行くと、湖のほとりまで降ることができます。
人の気配はなく、目の前には透き通る水…まるで砂漠の中のオアシスのようです!
さらにその先に進むと水際にベンチが一つ。腰掛けて景色を眺めていると時が経つのも忘れてしまいそうです…
そして水の透明度の高いこと!
手をつけるとひんやりしていましたが、遠くにはなんと泳いでいる人の姿も見られました。ちょっと勇気が入りますが、この中で泳げたらさぞ気持ち良いでしょう。
湖誕生の秘密
そんな美しいブルーレイクですが、どうやらゴールドラッシュの際にできた人工池だそうです。
前回ご紹介したクロムウェル同様、この地域でも昔金の採掘が行われていました。その当時土砂を洗い流して金の粒子を集める水流作業があり、その際大きな穴が掘られ、結果作業が中断された後に残された穴に自然界の水が溜まりこの湖が形成されたそうです。
またこの美しい青い水も、周囲の岩から鉱物成分が溶け出し結果この色になったとのこと。
人間が人工的に作った場所が、長い年月と自然の力によってこのように美しい湖に変わったと思うと感慨深いですね。
たくさんの通行人
Blue lakeを後にし、国道を走り帰宅するところ道路の上を横断する何かの姿が。
止まって確かめて見ると、なんと野生のハリネズミが!
ニュージーランドでは悲しいことに道路で轢かれている動物を見ることが多いのですが、この日はついに生きてる姿を目撃できました。
あまりに珍しいので対向車に気をつけつつ、パシャリ…
周りをキョロキョロしながら反対車線に渡って行くハリネズミ。
きっと道路の上には普段からたくさんの通行人がいるのでしょう。
町から町への距離が遠いニュージーランドは法定速度が日本より速く、多くの車が勢いよく走り抜けます。生活上必要に迫られているのかもしれませんが、せっかく素晴らしい大自然の中多くの生き物に囲まれているのですから少しでも被害を生まないように私達も気をつけて運転したいですね。
Natsuko
日本でホエールウォッチングのガイドとして働き、今しかできない経験を求めてワーホリに挑戦。コロマンデルに現れたシャチの動画がニュージーランドを選ぶきっかけに!