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第5回 オットセイのパラダイス!カイコウラペニンスラ

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島東海岸にある、海沿いの小さな町カイコウラ。さまざまな大自然のアクティビティが楽しめるニュージーランドですが、ホエールウォッチングで有名な場所といえばこの町です。

 

カイコウラでは年間を通して多くの海鳥、そしてクジラ、イルカ、オットセイといった野生の海の生物を見ることができます。

鍵を握るのはその地形。カイコウラの海底には深さ1200m以上にもなる谷があり、そこに深海を好む魚、そしてそれらを捕食するクジラなど多様な生き物が集まります。またプランクトンが豊富なこの海では、そのプランクトンを食べに小さな魚が集まり、それを狙って大きな魚が集まり、そして今度は海鳥や海の哺乳類が集まるといった連鎖が生まれているのです。日本の知床半島と共通するところがありますね。

水族館とは異なり、野生のあるがままの姿を見られるカイコウラ!もちろんツアーに参加すれば生き物を探しに沖合に出て、出会えれば間近で観察することができます。

…ですが!

(私のように)お金に余裕のないワーホリさん、必見です!笑

実はお金をかけずに間近でたくさんの野生生物が見られる場所があるんです。

その場所は、「Kaikoura Peninsula/カイコウラ・ペニンスラ」!

ワイルドライフを見ながらトレッキング!

その名前の通り半島になっているカイコウラペニンスラ。海を前にしたスペースに車を停めることができ、そこから「カイコウラ・ペニンスラ・ウォークウェイ」という海岸線のトレッキングコースを散策することができます。全て周遊するとかかる時間は3時間ほど。入口に公共のトイレがあるので出発前に寄っておきましょう!

さっそく歩き始めると、初っ端から景色の端々にうつる黒い何か…

そうです、野生のオットセイでございます。

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カイコウラに来るまでの道のりでも、時々海沿いでオットセイを見かけることができます。

しかしこの場所は特別!

カイコウラペニンスラにはシールコロニーと呼ばれるポイントがあります。

シール/Sealは英語でアザラシ、オットセイ(fur seal)を意味し、コロニー/colonyは動物の繁殖地を意味します。いわばオットセイの集落!これまで海沿いで見かけた時とは比べ物にならないほどすごい数です!

この日は暖かったからかみんな浜辺で気持ちよさそうにお昼寝。野生とは思えないほどのリラックスぶりです…

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起こさないように、望遠レンズで遠目からそっと寝顔をパシャリ…

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かわいいですね。

彼らは野生生物なのでもちろん触れることはできません。彼らが安心してありのまま過ごせるように、そして私達も思わぬ怪我をしないようにトレッキングコースにはロープが隔てられています。しかしたまにそのロープを超えて、コース上にゴロンと横たわるオットセイがいることも。

景色に夢中になってうっかり踏みつけたりしないよう注意しながら歩きましょう!

またトレッキングコースから見る海岸線の景色も絶景です!

目の前には広大な南太平洋が広がります。

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コースの中には起伏のある地形があり、丘に登るとさらに気持ちいい景色を見ることができますよ。

そして高い場所から沖合を目を凝らして見ていると…たまにイルカの背ビレ、そしてクジラの潮吹きが見えることも!!

海面から白い煙のようなものがフワッと上がったらクジラの噴気です!

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見下ろすと気持ちよさそうに泳ぐオットセイ。また日本ではなかなか見られないニュージーランドミヤコドリ、ギンガモメといった珍しい海鳥も数多く見られます。こんなに生き物を見放題のトレッキングはなかなかありません!

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海沿いから少し丘に登るルートに入ると、今度は高い位置から半島全体を見渡すことができます。

振り返るとカイコウラの美しい山脈や牛達。

大自然の豊かさを感じる贅沢コースですね^ ^

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あざといオットセイ

カメラ越しに遠目からいろんなオットセイを観察してみましたが、みんなとても表情豊かです。

中でも驚かされたのがこの子供のオットセイ。体がとても小さくまだ赤ちゃんのように見えるのですが、そのポーズ、なんとも可愛らしい…そして色気抜群です。

まるで女優さんですね。 

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以上、生き物に魅力されたカイコウラペニンスラでした!

 

Natsuko
日本でホエールウォッチングのガイドとして働き、今しかできない経験を求めてワーホリに挑戦。コロマンデルに現れたシャチの動画がニュージーランドを選ぶきっかけに!