ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第4回 ブルーペンギンの行進!キャロラインベイ

『知らずに帰るにはもったいない!?ニュージーランドを旅しよう』の記事一覧へ

アマルから北に1時間ほどドライブするとたどり着く町Timaru/ティマルー。

 

海沿いは南国を感じる木や多くの店が並び賑わいを見せ、山沿いは静かで広大な大地や羊の群れを見ることができます。

そんなティマルーの中でイチオシの場所が、「Caroline Bay/キャロライン・ベイ」!

1

広々としたビーチがあり、浜辺を散策できる遊歩道、また公園や遊園地、バラ園など憩いの場が集っています。

しかし一番驚いたのが…この場所、野生のブルーペンギンを見られるんです!

ニュージーランドでペンギンを観察できる場所といえば、有名どころがダニーデンと前回少し触れたオアマル。

しかしそこでペンギンを見損ねた方、またもっともっとペンギンを探したい方!

ティマルーでも出会えますよ!!

そしてツアーに参加する必要はありません。無料です(重要)

世界最小のペンギンブルーペンギン

世界で最も1番大きなペンギンといえば、水族館にもよくいるコウテイペンギン。体長は130㎝ほどあります。

では世界で一番小さなペンギンは…?

それがブルーペンギン。別名フェアリーペンギンとも呼ばれ、体長は40㎝ほど。体重はたったの1kg!

ぬいぐるみのように小さく、大人になってもまるで子供のように見えます。主な生息域はオーストラリアとニュージーランド。まず日本では野生のペンギンに出会うことはできません。これはめったにないチャンス!

南島の最大都市であるクライストチャーチから最も近くペンギンを見られる場所が、このティマルーにあるキャロライン・ベイなのです!

キャロライン・ベイのペンギンスポット

ペンギンが見られるのは日没後。餌を狩りに海に出かけた親ペンギン達が、子供達の待つ巣に数日に一度帰ってきます。まさにこのキャロライン・ベイの岩場がペンギン達の巣になっているのです。

特に繁殖期に入る9月中旬〜1月は親が頻繁に巣に帰る為、最も高い確率でペンギンを見られるとのこと!

夜の8時過ぎた頃ビーチに行くと、日が暮れるの同時に道路に人が増えてきました。

みんなペンギンを探しに来たようです。

浜辺にはペンギンの生息域であることを示す注意喚起の看板、そして道路の上にはペンギンのマークが描かれています。

2

3

またビーチ周辺には地元の方が観光客へ向けて案内をしており、ペンギン達が安心して帰って来られるよう浜辺はこの時間から立ち入り禁止の指示が出ます。

人々はビーチから横の道路に上がり、岩場の上から見下ろしながらペンギンの帰りを待つことに。

4

すぐ足元にはビーチや巣穴となる岩場が広がっているのでペンギンが間近を通ることも。驚かせないように、岩の上には座らずそっと静かに見守ります。

待つこと10分ほど…

最初のペンギンが海から帰るより先に、待ちくたびれた子供が巣穴からひょっこり顔を出しました!笑

5

フラッシュはペンギンを驚かせてしまうので、カメラやスマホのモードに気をつけながら静かに観察をします。※ライトを使わなくとも街頭で足場は照らされ、ペンギンの姿がはっきり見られますよ!

その間子供ペンギンはソワソワと出たり入ったりを繰り返し…

そしてしばらく待つと、ようやく大人ペンギンが海から上がってきました!!

6

浜辺に歩くやいなや、どの子も翼を振りながらヨタヨタ歩き。まるでヒナのようです。

スタスタ颯爽と歩いて行く子もいれば、キョロキョロしたり転んだりする子も笑

暗闇の中巣穴から聞こえる子供の鳴き声を頼りに、各々巣穴へと帰って行きました^ ^

何とか撮れた一枚。

こうして見るとしっかり大人の顔をしていますね。

7

ペンギンは野生生物なので、もちろん100%出会える保証はありません。

しかし時期と時間帯を狙っていけば高い確率で出会えることができます。

せっかくニュージーランドに来たからには、ぜひここでしか出会えない姿を見たいところですね…!

昼間のキャロライン・ベイ

夜はペンギンのスポットとなるビーチですが、昼間は泳ぐ人や散策する人であふれとても開放的な雰囲気です。

ただしペンギンの見られるシーズンはビーチ周辺での犬の散歩は禁止されています。

そして各所には野生生物への配慮を促す看板が。ここはペンギンのみならず、多くの生物が訪れる場所。彼らの大事な住処であることを忘れてはいけませんね。

8

また周辺には鮮やかな花が咲き誇るガーデンがあります!誰でも気軽に入れるので休憩には最適の場所です。

9

さらにすぐ近くの公園には記念日と不思議な銅像。どうやら第一次世界大戦時の歴史を表しているそうです。

一瞬人の顔をした猫に見えてしまいました…。

10

昼間も夜もそれぞれ魅力のあるキャロライン・ベイ。ティマルーを通ることがあったらぜひ散策してみてください!

 

Natsuko
日本でホエールウォッチングのガイドとして働き、今しかできない経験を求めてワーホリに挑戦。コロマンデルに現れたシャチの動画がニュージーランドを選ぶきっかけに!