カイコウラから海沿いに、北上すること1時間半。たどり着く町はBlenheim/ブレナム。
南島の北東に位置する小さくのどかな町です。
この町で有名なものと言えば…そう、ワイン!
ニュージーランドの中でも、多くのワインが生産されているMarlborough/マールボロー地方。
その地域の中心に位置し、特にワインの生産が盛んな町がブレナムです。
辺り一面ヴィンヤード(ワインを生産する用のぶどう畑)に囲まれたこの町は、まさにワインの聖地!
今回はその魅力をご紹介していきます!
ブレナムのワインとは?
天気が変わりやすいニュージーランドですが、カラッと晴れた日が多いブレナム。お日様の光をたっぷり浴びたぶどうが元気に育ち、また暖かい日中と涼しい夜の寒暖差によって糖度の高い実が生ります。
そんなブレナムで有名なぶどうの品種が、”ソーヴィニヨン・ブラン”!
その名前を聞いたことある方もいるのではないでしょうか?爽やかな香りと果実味のある風味が特徴で、どんな料理にも合うと言われている白ワインの品種です。
なんとニュージーランドで生産されるソーヴィニヨン・ブランの90%が、マールボロ地方で育てられているんですよ!
またその他にもピノ・ノワール、シャルドネ、リースリングなど風味豊かな品種がたくさん。
いろんな種類のワインを飲み比べることができます!
そしてこれまた驚いたのが、ニュージーランドのワインの安さ!
日本と比べて物価の高いニュージーランドですが、ワインに関しては日本よりもお買い得!高い生産性から美味しいワインが簡単に安く手に入るのです。
スーパーのお酒コーナーには、専門店と思えるほどびっしりと豊富な種類のワインが並んでいます。13ドルもあれば上等な地元のワインが買えますよ!
あまり普段ワインを飲まない方も、比較的買いやすい値段なので気軽に試すことができますね♪
(私はニュージーランドに来てからワインが好きになりました笑)
またもっといろんなワインを同時に味見したい方、そして雰囲気ともに楽しみたい方にぜひ行ってほしいのがワイナリーです。
ブレナムにはたくさんのワイナリーが存在します。
プロの解説を聞きながら、いろんな種類のワインをテイスティングすることができますよ。
室内もおしゃれですが、外のデッキに出ると目の前にはワイン畑!
ぶどうの生る季節に行けば華やかな香りに包まれてさらにワインがおいしく味わえそうですね。
ちなみに私が飲んで感動したワインがこちら、「FORREST」というワイナリーにある「Forrest Botrytised Riesling 2018」です!
このワイン、原料にはマヌカハニーやオレンジマーマーレドが使われています。
とろけるように甘く、完熟したフルーツのジューシーな味わい…!
デザートワインが好きな方や、普段ワインを飲まない方にもおすすめです!
ワインの町ならではの仕事もたくさん
一年を通して屋内外ともにワインに携わる仕事があり、季節労働者も多く集まるこの町。
ローカルの人々をはじめ、アジア、ヨーロッパ、島国などいろんな出身地のバックパッカー達に出会う機会もありますよ!
私は冬の間はヴィンヤードでペインティングという仕事をやっておりました。
「畑で一体何をペイントするの…?」とよく聞かれましたが、これもワインを生産するのに欠かせない仕事なのです!
ペインティングと言っても、絵を描く訳ではありません。
収穫後のぶどうの木の枝を切り落とした断面に、特殊な塗料を塗りそこから次の枝が生えないようにするのです。そうすると残された一部の枝から、効率よくたくさんぶどうが実る様になるんですよ!
また畑の中には羊が出歩いていることも!
この羊達、剪定が終わったあとの葉や足元の草を食べてくれているだとか。
ただそこにいるだけで場を和ませてくれる存在ですが、こうしてワイン作りの一端を担ってくれていたのですね!
1日の寒暖差が激しい屋外作業。
特に冬の朝は足元から凍りつく様な寒さで辛いときもありしたが、働いていると空に虹がかかったり、羊や牛の群れを見かけたりとのどかな自然の魅力を感じることが何度もありました。
またいろんな国の人が集まるので、仕事中それぞれの国の言葉を教え合ったりお喋りしたりと楽しい時間も!
ニュージーランドならではの働き方ですね♪
また他にも季節が変わるとぶどうの収穫や剪定の仕事、また室内ではワイン工場のボトリングの仕事など多くの働く機会がありますよ!
※冬のヴィンヤードと夏のヴィンヤード。
たくさん剪定しても夏が来る頃にはこれだけ生い茂ります。
旅の休憩所として…
南島の玄関口であり、北島と結ぶフェリーがこのブレナムより30分ほど北に上がったピクトンという町にあります。
これから北島に向かう方、また北島から南島に来たばかりの方、ブレナムで美しい景色と共にワインを味わいながら長旅の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。
Natsuko
日本でホエールウォッチングのガイドとして働き、今しかできない経験を求めてワーホリに挑戦。コロマンデルに現れたシャチの動画がニュージーランドを選ぶきっかけに!