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【現役プレイヤーが語る】ニュージーランドサッカーの「レベル」について

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回まではニュージーランド国内トップリーグの構成や、実際の給料などのお金について書いてきました。今回は、「ニュージーランドサッカーのレベル」について日本でプレーしてきた現役選手が解説していきたいと思います。

 

あくまでも僕個人の感想ですが、これからニュージーランドサッカーにチャレンジしようとしている人にとって、イメージを掴みやすくできればと思います。(少しサッカー経験者向けに書きたいと思います。)

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3つの地域リーグについて

前述してきたようにニュージーランドにはNorthern、Central、Southernと3つ地域リーグが存在し、3−8月にかけてまずは地域リーグを戦います。

Northern:オークランドを中心とするニュージーランド北部のリーグ
Central:首都ウェリントンを中心とするニュージーランド中部のリーグ
Southern:クライストチャーチを中心とする南島リーグ
https://www.nzfootball.co.nz/COMPETITIONS/Football/national-league---regional-phase-1

最もレベルが高いのはNorthern League

それぞれのリーグに10−12チームがプレーしています。この中でも最もレベルが高いのがオークランドを中心とするNorthernリーグです。

オークランドシティFCを筆頭にオークランドにはクラブ数も多く、質の高い選手が国中から集まってきます。

毎年ナショナルリーグの上位はNorthernリーグのチームが独占する傾向がありますし、ナショナルリーグに出場できなかったチームも、かなりの実力があると思います。

次にレベルが高いのはCentralで、その次がSouthernリーグであるといって語弊はないように思います。

人口の多い地域にはクラブも人も集まってきて、それがサッカーのレベルにも反映されているのだと思います。

レベル差の激しい地域リーグ

それぞれにレベル差のある地域リーグですが、この地域リーグの特徴として「地域リーグ内のレベル差が激しい」ということを挙げたいと思います。

同じリーグ内の上位チームと下位チームではレベル差があり、大差の試合結果となることがよくあります。

しかしこれにおいてもNorthernリーグの方が競争が激しく拮抗しており、一方でSouthernリーグでは差が大きくなっている傾向があります。

ナショナルリーグについて

それぞれの地域リーグを勝ち抜いてきた10チームで行われるナショナルリーグにおいては、競争が激しく、地域リーグと比較して全体的に差のないリーグだと思います。

時には最下位のチームが上位のチームに勝利することもあり、年々拮抗してきている印象があります。

果たしてそのナショナルリーグがどのくらいのレベルなのかという比較は簡単には出来ませんし、あくまで僕の感想でしかありませんが、日本の地域社会人リーグに近いレベルだと思います。関東出身なので他地域のレベルは分かりませんが、関東リーグ2部もしくは1部のようなレベルが近いのではないでしょうか。

おそらくですが、ナショナルリーグのチームがJFLの中に入ってプレーしたら下位を彷徨うというのが正直な感想です。

しかし、もう一度言いますが日本のサッカーとニュージーランドのサッカーはまるで違いますし、簡単には比較できないと思っています。

まとめ

  • 地域リーグによってレベル差があり、オークランド付近のNorthernリーグが最もレベルが高い
  • 日本の各リーグと比較しても、リーグ内でレベル差が別れるのがニュージーランドサッカーの現状
  • ナショナルリーグの競争は年々激しくなっている傾向がある

以上がニュージーランドサッカーのレベルについて僕が感じている感想になります。したがって、日本人の方がニュージーランドにサッカー挑戦する際は、基本的にNorthernリーグをおすすめしています!(自然が好きな方はSouthernリーグでお待ちしてます。笑)

次回は、僕が実際にプレーしていて感じる「日本のサッカー」と「ニュージーランドのサッカー」の違いについて書きたいと思います。

 

NZで現役サッカー選手として活動する日本育ちの日本人。他にもオーストラリアやスペインでもプレー。
現在は選手としてプレーしながらも、自身の経験から世界のサッカーを伝えるべく、サッカースクールを開設。
https://www.glocal-football.com/