海外でバリスタとして働きたいけど、英語での履歴書なんてどう書いていいかわからないよ・・・
ワーキングホリデーの最初で最大の壁は仕事をGETすることですね! 何を隠そう、まいきーもはじめは英語の履歴書を1から自分で考えて作ったり、図書館に履歴書を印刷し(日本みたいにコンビニにコピー機は無いです笑)に行って、一軒一軒カフェを周って履歴書を渡してを疑いもなくがんばってました。
でも今回からのコラムを読めば、短期間で効率よくお仕事を探す方法がわかります。
もし周りのお友達や留学エージェントさんにこれまでのやり方を提案されたらこっそりこのコラムを教えてあげてください。
今回から3回に分けて【圧倒的に早く効率的にお仕事をGETする講座】をコラムで解説していきます。
- お仕事GET講座① 履歴書(CV)の書き方講座
- お仕事GET講座② 効率よく早く&たくさん見つけるお仕事探しの方法
- お仕事GET講座③ 面接・トライアル必勝法
今まで、まいきーが試行錯誤して、実績を出して、ワーホリの子たちにアドバイスしてきたことをまとめました。
基本的にバリスタになりたい人向けの内容ですが、FOH(ウェイトレス)などのお仕事にも応用できる内容なので目を通してみてください。お仕事探しの新しい方法や考え方がきっとみつかります。
ニュージーランドの履歴書(CV)ってどんなもの?
履歴書 = CV (Curriculum Vitae)
ニュージーランドでは履歴書のことをCVと呼びます。アメリカ英語のResume(レジュメ)という単語も同様の意味でたびたび使われますので覚えておきましょう。
日本の履歴書との違い
- 特に決まった形式が無く自由で、カラフルで写真を載っけたものから、文字のみの履歴書とさまざまです。
- 性別 / 年齢 / (国籍) を履歴書に載せない ・・・ ニュージーランドは人種差別に対してとても厳しい国で
雇用に関しても差別に関する厳しい罰則があります。
そのため年齢、性別(国籍も)は履歴書に書く必要もありません。
*ニュージーランドは移民国家で、周りの人達の国籍、肌の色、英語のアクセントなど、違っていることを異質なものとは捉えず、ひとと人の間に違いがあることがあたりまえの文化です。
CVを作成する上で大事なこと
CV作成で1番大事なのは、読む人の視点で文章を書くこと
CVを書き始めると、自分の歴史とも言える学歴・職歴、自分が出来ることも全部書きたくなってしまいますよね?
でもすべての事柄を記載してしまうと、それはとても自己満足なCVとなってしまい、読む人(雇用者)にとっては難しい文章 = 読んでもらえないCV になります。
ポイント:CVの前半に雇用者が必要としている情報を書く
忙しいカフェの雇用者であれば、毎日何十枚もCVに目を通すので、基本流し読みです。
そのため、CVの冒頭部分でアイキャッチ(目を留めてもらうこと)できればあなたに興味を持ってもらえます。
目を留めてもらうためには、雇用者が必要としている人材に関することを記載すればいいのです。
次のセクションで具体的にどのような冒頭部分を作成するか、考え方について解説します。
雇用者に読んでもらえるCV作りのポイント
- ① 名前:大きな文字で 名前・苗字の順番に記載。
- ② 住所・電話番号・メールアドレスは必須項目です。
- 採用者があなたに連絡を取りたい!と思った時にすぐに目に入るように目立つ場所に記載しましょう。
- ③ アイキャッチ
- 前のセクションで説明した、アイキャッチについて順を追ってみていきましょう。
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バリスタ・接客経験についてアピール
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Experience in working as Barista and FOH in New Zealand and Australia also have +10 years of experience in customer service
- (バリスタやFOHとしての経験がニュージーランドとオーストラリアであり、10年以上の接客業の経験もあり)
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- 雇用者は【経験者や最低限の研修で働いてくれる人】を求めています。海外、日本でバリスタとしての業務経験がある場合は必ずこの1行目に記載します。
- バリスタ関係なく、日本での飲食や接客業の経験年数も記載しましょう。例: ●● years of experience in Hospitality field
バリスタのスキルやバリスタスクールで学んだ、できることをアピール
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Barista Skill: Latte Art, Adjusting and clean up a coffee grinder, Open and close espresso machine】
- (バリスタ技能:ラテアート、グラインダーの調整と清掃、エスプレッソマシンのオープン時のセットアップとクローズ)
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- バリスタコース卒業者:バリスタコースで学んだ内容を箇条書きにします。
- → 例文と同じ文面でもOKです。(2週間コースであれば上記の内容はすべて学びます)
- → 業務経験以外でも自宅でコーヒーを淹れるのであればアピールポイントになります。
- バリスタ経験者:現時点でバリスタとしてできることをアピールします
- → 例えば現在のまいきーであれば上記に加えて、【Pourover (Chemex, V60, December dripper, Aeropress), Cold drip tower, training other beginner baristas, manage coffee beans order】
- バリスタコース卒業者:バリスタコースで学んだ内容を箇条書きにします。
保有しているビザの期限・言語レベル
- Partner of a Worker Work Visa (date of expiry: DD MMM YYYY)
- → ワーホリの場合は Working Holiday Visa (date of expire: 日 / 月 / 年)
- 雇用者によってはResidence visa を保有している人しか採用しない場合もありますので必ず記載する。
- Japanese(native) | English(upper-intermediate)
(日本語・ネイティブ/ 英語 ・中級上レベル)- → 謙遜したりせずに、自分のレベル+アルファを記載しましょう。
- → 日本人の子がやりがちなのが、謙遜・自身の英語を過小評価して
- My English is not good.
- I can't speak English
- など記載する場合があります。
- 雇用主はこの文章を謙遜などとは受け取らず、文字通りあなたの英語レベルは not good = bad だと受け取ります。つまりまだ話してもいないのに書類選考ではじかれます。これは非常にもったいないです。
- 嘘をかけとは言いませんが、日本での履歴書のようなニュアンスで自身の英語について記載するのはおすすめしません。
- 面接に行けばあなたの英語レベルが採用者にとって問題ないレベルなのかフィードバックがもらえます。
接客業における自分の強みをアピールしよう
- Proven skills in engaging good relationships with patrons by providing friendly customer service.
(親しみのある接客を通してお客様と良い関係を築ける確かなスキルがあります) - Enjoy working in a busy workplace sharing responsibilities with co-workers.
(同僚と責任を共有しながら忙しい環境で楽しみながら仕事ができます)- → 自身の接客業におけるアピールポイントを記載します。
- → どんなことをアピールしていいかわからない場合は上記の文を参考にしたり、どんな人物をカフェは採用したいのか色々な募集要項をチェックしてみましょう。
いつから働けるのかを明確にしよう
- Availability: Available for immediate start.(すぐに勤務を始められます)
- → カフェによっては急な欠員がが出て、採用した翌日からすぐ働いてほしい!など言うこともよくあります。
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- 以上がアイキャッチに記載するおすすめの内容です。
- ④ WORK EXPERIENCE
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ポイント
- 職歴はすべてを書く必要はないです。飲食や接客業に関連するものは箇条書きでどんな業務を行ったかを記載。
- → 実際のまいきーのCVでは、直近の職業5つは業務内容を記載しました。それ以前のものは、ポジションと会社名しか記載してないです。(採用者もそんなに詳しく目を通していないです)
- 1行目という目立つ場所には仕事のポジションを書く。
- → 日本の履歴書だと会社名を先に書きますが、ニュージーランドの人は日本の会社名などわかりません。
- 会社名よりあなたがどんな仕事をしていた人なのかの方が雇用者が必要としている情報です。
- どこの国の職歴なのかを記載する。
- → 例えばバリスタの経験があっても、日本と海外の経験では採用者にとって与える印象が異なります。
- もしオーストラリアでのバリスタの経験があれば、採用者は「この子は英語問題ないな!」「エスプレッソマシンも使えるな!」と考えます。(オーストラリアもエスプレッソ文化のため)
- 職歴はすべてを書く必要はないです。飲食や接客業に関連するものは箇条書きでどんな業務を行ったかを記載。
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バリスタの職歴がある場合
- どんなエスプレッソマシンを使っていたか記載。
- 自分自身で一日コーヒー豆何キロ分の業務がこなせるか。
- → manage to make coffee 4-6kg/day by myself (コーヒー豆4〜6キロ分のコーヒーを自分だけで作れます/注文をこなせます)
- *忙しいカフェであれば、いかに素早く、効率良くコーヒーが作れるかは採用者は特に求めています。
- (実際にまいきーが現在働いているカフェの面接ではそれだけのコーヒーをこなせるなら大丈夫!ということでトライアルは無かったです。ちょっと異例です。笑)
CVと一緒にラテアートもアピールしよう!
- ↑写真は実際にCVに添付した当時のラテアート
実際にあなたが作ったコーヒー(ラテアート)を雇用者に見せることで説得力がぐん!と上がるので、ラテアートの写真を必ずCVと一緒に雇用者に見てもらいましょう。
ラテアートをみてもらうための提案
- バリスタ未経験で、バリスタのお仕事をゲットしたいあなたは、とにかくバリスタコースでの授業を必死に受けて、自分のラテアートの写真を撮れるだけとりましょう!
- ラテアート用のインスタグラムアカウントを作って、CVをメールで送る時にインスタのリンクを添付する。
- インスタのアカウントを作るのが面倒であれば、ラテアートの写真を自分のGoogle Driveなどにアップロードしてフォルダーへの共有リンクを発行してメールに添付する。
- 写真はスペースを取りますが、CVに何枚ピックアップして載せるのもインパクトがあっていいと思います。
カバレターはどうするの?
- カフェのお仕事はどちらかというとカジュアルなお仕事ということもあり、CVの他にしっかりとしたカバーレターを求められることはほとんどありません。
- もちろん他のライバルたちとの差別化をはかりたい、絶対にここのカフェで働く明確なこだわりがあればその想いをカバーレターに載せるのもおすすめです!
- 基本お仕事の応募はWEBなので、メールの本文にカバーレターに近い内容を記載していました。
採用者があなたに会いたくなるようなCVを書こう
同じ内容を記載しているCVでも、雇用主にとって特に重要な内容や、あなたがアピールしたいポイントを抜き出してCVの前半にまとまっている方が読まれやすく印象に残りやすいです。
- コーヒーは作れるみたいだけどラテアートはできるのかな?
- バリスタスクールも色々あるけどこの子はどの程度のことを学んだろう?
- 英語は接客ができるくらいは話せるのかな?
このような雇用者が疑問に思うことを予め想定して、その答えがCVにまとまっていれば、面接に呼ぶ前に雇用者もあなたにいちいち質問をしなくて無駄な時間が減りますよね?
コラムを参考にしてあなたのCVをちょっと工夫するだけで面接のオファーの数は違ってきますよ!
次回は【効率よく早く見つけるお仕事探しの方法】についてのコラムです!
- まいきー (Altura coffee バリスタ)
- 老舗Rosteryのカフェで働くバリスタ (日本での経験無)
- オーストラリアでのワーホリで世界中に友達ができ、
- 日本での生活や常識に疑問を抱き、
- 住む所を選ぼうと旦那さんと相談してニュージーランドへ移住。
- Web: https://mai-kiwi.com/
- Altura Coffee: https://www.alturacoffee.co.nz/
- Twitter: https://twitter.com/MaikyNZ1