今回は当初予定していた「日本とニュージーランドのサッカーの違いについて」から変更して、「2025シーズンに向けた、チームとの契約獲得」について解説していきたいと思います。
というのも、ニュージーランドでは1月下旬〜2月中旬にかけて新シーズンに向けてプレシーズンを開始するクラブがほとんどです。
つまり、新たにニュージーランドでのサッカー挑戦を考えている方にとっては、この時期がチーム選びにとても大切になってきます。裏を返せば、この時期の準備や活動を怠ると、思うようなチームに入れずに満足できない結果に終わってしまいます。
ということで今回は、
・新たにニュージーランドでのサッカーを考えている方
・すでにニュージーランドにいるが、チームを変えようと考えている方
に向けて、チーム選びや契約について解説していきたいと思います。
活動開始時期
先に述べたように多くのクラブは、1月下旬〜2月中旬にかけて新シーズンの活動をスタートします。そこからチームづくりをしていき、3月下旬に始まる地域リーグの開幕を目標とします。
プレシーズンには、昨シーズンから引き続き残る選手や、新たに加わる選手など多くの選手の入れ替わりがあります。また、この時期に複数のクラブの練習に参加してチームを決める選手などもいます。
移籍期間
外国人選手である日本人にとって重要なのは移籍期間です。果たしていつまでに契約を結べばいいのでしょうか。
実はニュージーランドの移籍期間はプレシーズンから始まり、6月あたりまで常に移籍期間としてオープンに設けられています。
つまり、一度決めたクラブが合わなくても6月までであればもう一度移籍が可能ということになります(その期間中は移籍し放題というわけではなく、1シーズンに一度までだと思いますが)。
しかし、外国人枠が4枠ということもあり、力を入れているクラブほど外国人枠はすぐに埋まってしまいます。
より満足のいくクラブでプレーするためにはやはり、日本人選手にとっては、プレシーズンのこの時期が最も大切な時期であると言えます。
連絡方法
クラブに練習参加や移籍の想いを伝えるための連絡方法は、Facebookなどからクラブに直接連絡するのが一般的です。
僕も初めてニュージーランドに来たときは、調べたクラブにとりあえず全部メールを送って、練習参加までこぎ着けました。
もし現地に知り合いなどがいれば、監督やコーチの連絡先をもらい、直接メッセージを送ることがベストです。
他の国に比べて、かなりカジュアルに連絡を取れるのがニュージーランド流です。
トライアウト参加
連絡さえ取れれば、あとはトライアウトに参加する日を調整してもらいます。実際はトライアウトといったかしこまった形式はなく、クラブの練習に参加するだけです。
ここではアピールすることはもちろんですが、チームの雰囲気を見たり、スタッフとコミュニケーションをとることがとても大切だと思います。
契約
練習参加をした後に、その場もしくは後日にコーチと話し合い、クラブと契約できるかがわかると思います。その際に、給料やサポートといった契約内容についての話も出てきます。
僕個人の意見としては、給料面などはニュージーランドサッカーではあまり期待できないと思っておいた方がいいと思います。かなりの実績がない限り一年目から高い給料を支払うクラブはあまりないように思います。
また、かなり聞きずらいことではありますが契約面についてはサインする前にしっかりと聞いていくことが大切です。(後あとになって揉めることもあるかと思いますので。笑)
エージェントはいるのか?
ニュージーランドのクラブに移籍するためにエージェントは必要なのか?
僕の意見はNoです。
もちろんエージェントの方を経由した方がクラブとスムーズに連絡が取れたり、給料などの契約面を交渉しやすいというメリットはあると思います。
ただ、エージェントの方に頼まないと入れないというクラブはないです。
ニュージーランドにいる選手(外国人選手含め)でも、エージェントと契約しながら活動している選手はそこまで多くないと思います。
エージェントと契約する際は、エージェント費用とエージェントを通すことによる給料面などの利点を秤にかけて考えることが良いと思います。
もう一度言いますが、エージェントの方が給料面の交渉は強いと思いますが、エージェントがいないとクラブと契約ができないということはないです。
まとめ
以上がニュージーランドで契約を勝ち取るためのガイドライン、解説でした。
アマチュアサッカーであるニュージーランドで最も大切なことは、自分で積極的に行動することだと思います。ただ練習参加するだけでなく、以下にコーチやチームメイトとコミュニケーションをとり良い人間関係を築くことがとても重要です。
また大切なことなのでもう一度言いますが、チーム選びに最も大切なのはプレシーズンである1-3月です。もしニュージーランドで充実したサッカー生活を送りたければこの時期の準備が大切になってきます。
しかし移籍期間は6月までずっと開いているので、少し出遅れたからといって諦める必要も全くないと思います。クラブによってはシーズンの状況などによって途中で補強したいクラブももちろんあります。ニュージーランドサッカーは想像以上に参入障壁が低いのでぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。
NZで現役サッカー選手として活動する日本育ちの日本人。他にもオーストラリアやスペインでもプレー。
現在は選手としてプレーしながらも、自身の経験から世界のサッカーを伝えるべく、サッカースクールを開設。
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