今回はニュージーランドのサッカー環境について解説していきたいと思います。自然豊かなニュージーランドは、サッカーをするにあたってのグラウンド環境はどうなのでしょうか。日本で育ってきた私が、日本と比較しながらニュージーランドを紹介していきたいと思います。
ニュージーランドのサッカー環境の特徴
天然芝のピッチが当たり前
ニュージーランドの公園やクラブのピッチは、ほとんどが天然芝です。練習や試合も天然芝のグラウンドで行われることが多く、とても良い環境だと思います。
そこら辺にある公園ですらも、かなり綺麗な芝に整えられている事が多く、日本では考えられないような環境だとおもいます。
ちなみにですが、日本のように「土のグラウンド」はほぼ存在せず、土のグラウンドでサッカーをプレーするということは考えられないと現地の人に言われました。
自由に使いやすい環境
公園の芝はもちろん、クラブのピッチですらも、チームが練習していなければ自由に使える事が多いです。
日本の厳しい予約制の管理方法とは違い、かなり自由で開放的であり、サッカーする人にはとてもありがたいです。
人工芝のピッチも増加中
天然芝のデメリットは天候の影響を受けやすいこと、そして冬季になるとダメージが激しくなってきます。
従って近年ニュージーランドでは、人工芝のピッチも積極的に増やしています。
特に、雨が多い地域や冬場のコンディション維持を目的とされています。
日本のピッチ環境と比較
日本は「土のグラウンド」が主流
学校や公園では、土や砂のグラウンドが圧倒的に多いです。
特に公立学校では、天然芝や人工芝のグラウンドはまだ少数です。
プロクラブのアカデミーや強豪校などは、人工芝の練習場を持っていることも多いですが、天然芝の環境はほとんどみられません。
自由にける場所がない問題
日本の都市部では、公園などで自由にボールを蹴る場所がないことが問題になっています。近隣の迷惑になるためにボール遊びを禁じている公園が多いことを、実際に多く見かけます。
子どもが、「自由に、気軽に、無料で」サッカーをして遊べる環境がどんどんなくなっていることがとても残念です。
ニュージーランドの環境が選手に与える影響
なぜ天然芝でプレーできることが恵まれたことなのか、選手目線で少しだけ伝えていきます。
一つは、天然芝のピッチでプレーすることで、身体への負担が軽減されることがあります。
練習量などの問題もありますが、ニュージーランドの育成年代では、疲労骨折などの怪我が日本と比較して少ない理由の一つかもしれません。
まとめ
- ・日本では珍しい「天然芝でサッカーできる」環境がニュージーランドには整っている。
- ・誰でも自由に、簡単に、無料で天然芝でサッカーできるのはニュージーランドの強み。
- ・課題としては、天候に左右されない人工芝のピッチがもっと必要
ニュージーランドでサッカーをしていて感じていることは、カテゴリーや年代を問わずにとても良いサッカー環境が充実していることです。
特に、公園の天然芝のクオリティにはかなり驚かされました。
誰でも自由に綺麗な天然芝でサッカーできるニュージーランドの環境、とても魅力的です!
NZで現役サッカー選手として活動する日本育ちの日本人。他にもオーストラリアやスペインでもプレー。
現在は選手としてプレーしながらも、自身の経験から世界のサッカーを伝えるべく、サッカースクールを開設。
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