ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第12回 ニュージーランドで車の改造を楽しもう

『なるへそ?!ニュージーランドの自動車事情』の記事一覧へ

改造車

改造車。と聞いてなにを思い浮かべますか? マフラーがかわっててうるさい。とか車高が低い。って言うのが一般的でしょうか。自分にあったセッティングの車を作る。や、見た目をかっこよくしたい。なんてあまり一般的ではないかもしれませんがちょっとご紹介。

日本でもクルマを改造すれば構造変更と言うものが必要になってきます。NZでもLVV(Low volume vehicle)の証明が必要になってきます。内容はほとんど変わりませんが、日本より少し細かい気がします。

例えば
-車高調に交換。LVVを取得後は一度決めた車高から±5%の誤差で変更可能。(日本の場合最低地上高が確保されていれば良い)
-タービン交換、チューニング等で20%以上のパワーアップをした場合。
-ホイールのインチアップでタイヤ一回転で進む距離が純正サイズの5%を超える。
-スペーサー(形状の指定あり)、ワイトレ(ワイドトレッドスペーサー)を装着する場合。(スペーサーは20mm、ワイトレは30mmまで)
-他車種のブレーキディスク、キャリパーを流用する。
等々はLVVの取得が必要となってきます。

もちろん
-エンジンを他の型式のエンジンに載せ替え(トヨタのエンジンを日産車にのせる(写真)。同じメーカーでも違うエンジンに載せかえる)、

エンジン載せ替え

-AT車をMTに載せ替える。
-左ハンドル車を右ハンドルにした場合。
等々もLVVをとらないといけません。


それ以外にも
・リヤシートを外す場合LVVはいりませんが、シートベルトも外さないといけない。
・バケットシートにしたい場合、もともとエアバックが付いていない、純正のボルト穴で加工されていない等の条件を満たしていればLVVの取得は必要ありません。が、エアバックが付いている車の場合はLVVが必要になります。ちなみにエアバックを撤去したい場合は14年以上経っていないとLVVが取得できません。なのでハンドル交換をしたい場合は14年以上経っていないと交換ができません。

バケットシート

・カンガルーバー(グリルガード)がボルトで停まっていればいいのですがシャシに溶接止めされている場合はLVVが必要になってくるようです。

。。。なんかすごくややこしい。

流れとしてはLVVの検査官にチェックしてもらい、プレートを申請する。その後おおよそ2週間ほどでプレートができてくるので、ほとんどの車はエンジンルーム内にLVV Cert プレートをリベット止めしてもらいます。LVVの検査官は多くはないので事前に予約が必要となります。ちなみにLVVのCertを取得すると、それ以降にLVVに関係する部分を変更した場合、もう一度LVVを取り直さないといけません。

友人がATからMTに載せ替えしましたが、それに関わる部分で他にも部品を取り付けないといけない+その他にもやりたいことがいろいろあるのでまだLVVが取れない!と言っていました。自分の乗りやすいセッティングをみつけるまでは試行錯誤の繰り返しですし、後から変更したり戻したりもします。なので一度決めてしまうと簡単には変更できなくなるというのには少し驚きました。

日本では普通に交換してた部分がNZではダメなんて。。。うっかりやっちゃいそう。

もちろん今回紹介した以外にも規定はあるのでなにかを変更したい場合はLVVのHPでチェックするか問い合わせてみてください。

車を改造する。自分好みの車にしたいというのは趣味なので迷惑をかけないよう無茶なことをせず楽しむ。でいいかなと思っています。自分が気をつけていても周りがそうでないといい目ではみられませんよね。憤りを覚えますが若気の至りで街中で暴走して、という人も少なくありません。

今ではいわれることもなくなりましたが、私自身一応気をつけてはいましたが、やっぱり最初はそんな車に乗ってるって言うのはあまりよく思われず、、、20代前半では女友達にあんたまだそんな危ないことやっとるの?いい加減止めんとダメやよ。といわれたこともあります。が、好きなものはそんな簡単に止められません。私はお化粧、ファッションにはまったく興味がないかわりにドリフトなので。(笑)

ドリフ

ちなみに競技としてのドリフトは日本が発祥といわれています。最近アメリカやヨーロッパでも大きな大会が出てきましたが、それでも日本のドリフトというのは人気があるのでNZのドリフト好きの友人もある程度の日本のドリフト選手は知っています。

NZで同じ趣味の友人と出会えて、その繋がりがどんどん増えていってAUSにもドリフトで繋がった友人ができたり、最終的には日本の友人に繋がって。ということも多く、NZの友人が日本に旅行にいってサーキット巡りをして友人と会ってるというのをSNSでみるとあたしもその場に居りたかった!なんてよく思います。

何度どこでもドアが欲しいと思ったか(笑)でも友人同士が共通の知り合いって嬉しいですよね。 国は違えどやることは一緒。そんな環境にいれる今に感謝しています。

ドリフ

車がないとけっこう不便なニュージーランド。もちろん運転される方がカギを握ってはいますが、クルマは気軽に遠くへ連れて行ってくれます。 いい相棒(クルマ)と、いい付き合いをしてNZならでは!をたくさん見つけて良い思い出をつくってください。ステキなNZライフになりますように。

NZの自動車事情まだまだいろいろあるかと思いますが、今回で最後となります。個人的に気になった点をピックアップさせてご紹介させていただきましたが、少しでも読んでいただいた方々のお力になれたのであれば幸いです。12回もの間お付き合いいただきありがとうございました。

びぃ

びぃ

クルマ好き?、、ドリフトが好き。短大時代に授業の一環WRC参戦に雑用係りとしてお供し2週間NZへ。観光する間もなく帰国。 数年後、ワーホリでNZへの渡航を決意。15キロのスーツケースを手に一人この地に立ち、一年間のワーホリのつもりがたくさんの素敵なご縁ではや3年。