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ガーデンデザイナー 五嶋ガレット直美さんインタビュー

『【あなたに合った起業のはじめ方】マインドからM&A・フランチャイズ徹底解説』の記事一覧へ

後藤直美さん インタビュー

庭を「育てる」喜びを、日常のささやかな一角から。

 

100年続く日本の老舗造園会社でのキャリア、東京での葛藤、そしてニュージーランドでの再出発。ガーデンデザイナーの五嶋ガレット直美さんが見つめるのは、プロに任せきりにするのではない、その人にとって「心地よい距離感」で育む庭の姿です。

※記事の最後に、直美さんに直接、お庭について相談できるイベントの案内があります。ぜひ最後までお読みください。

Q. 安定した老舗造園会社を離れ、環境を変えた理由は?

日本では100年続く造園会社で働き、個人邸から商業施設、屋上庭園まで様々な庭づくりに携わってきました。ただ、それらの庭は完成した後に日々の細かな変化や、時間とともに育っていく過程をじっくり見届けることは難しい環境でした。

次第に、誰かの庭ではなく、自分自身の庭を持ち、思い切って試し、失敗しながら植物と向き合いたいという気持ちが強くなっていきました。お客様の庭では大きな失敗は許されないからこそ、自由に挑戦できる場所への憧れがあったのだと思います。

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↑日本とNZの両方で活動。今年オープンした「大多喜有用植物園」(千葉県)の設計にも携わっています。

Q. イラストレーターとしての活動と、当時の想いは?

当時、こっそり始めていたイラストの仕事が少しずつ増えてきた時期でもあり、「この道にもう少し時間をかけてみたい」という気持ちもありました。そんな中で会社の移転が重なり、「いつか」ではなく「今動かなければ」と感じ、思い切って環境を変える決断をしました。

田舎でイラストの仕事をしながら土に触れる暮らしをする中で、庭や植物は単なる「景色」ではなく、人の気持ちや生活に深く関わっているものだと実感しました。自分で育てて初めて、野菜の花が思いのほか美しいことに気づく。そうした日々の小さな発見の積み重ねが、暮らしそのものを豊かにしてくれる感覚がありました。

 

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↑日本の園芸誌『趣味の園芸』(NHK出版)では長年イラストレーターとして参加。昨年末にはNZの椿についての特集も担当しました。

Q. なぜニュージーランドへの移住を決めたのでしょうか?

仕事が忙しくなり、気づけば自分の庭が荒れていくのを横目で見るしかない日々で、常に納期に追われていました。出産のときも、破水した状態で仕事を終わらせ、その2時間後に出産するという状況で……。今振り返ると、なぜそこまで必死に働いていたのかと思うこともあります。

そんなとき、主人がNZに戻って学び直し、キャリアチェンジをしたいと話したことが一つの大きなきっかけになりました。「なんとかなるだろう」という、直感に近い決断でした。

Q. 現地でのキャリア形成で、苦労したことは?

こちらでの就職活動では、日本での経歴はほとんど評価されず、履歴書すら見てもらえないこともあり、正直落ち込む時期がありました。

それでも少しずつ知り合いが増え、CADの仕事やナーセリーの手伝いなど、様々な形で庭に関わる機会が広がっていきました。実際に手を動かしてこちらの植物の特性を体感として学べたことが、今では自分の強みになっていると感じています。「まずは目の前のことをやってみる」と小さく動き続けたことが、少しずつ道を開いてくれました。

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↑直美さんが設計(Bright Side Garden)を担当し、佐藤圭佑さん(K’s Landscape Construction)が施工。プロフェッショナルが連携したNZでの庭づくりの事例です。

Q. 今、この仕事を続ける中で感じる課題は?

NZの庭は規模が大きく、体力的な負担は決して小さくありません。2度目のぎっくり腰を経験してからは、無理をしすぎず、自分にしかできない視点や強みにフォーカスしていく大切さを実感しています。家族との時間も大切にしながら、無理なく続けていくこと。そのバランスを探り続けることが、今の自分にとっての大きな課題です。

Q. 草盆栽や新ブランド「Kou」の活動に共通する想いは?

小学生の頃、祖母と一緒に園芸店に通って草盆栽や盆栽を眺めていたのが私の原点です。また、デザイナーの藤本絵美里さんと立ち上げたブランド「Kou」では、日本の美意識を取り入れたプロダクトを届けています。 どちらにも共通しているのは、特別なものではなく「日常の中に小さな自然や美しさを届けたい」という思い。それが、私の活動の軸になっています。

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↑「Kou」の第一歩として制作したオリジナル手ぬぐい。日本の伝統と感性を日常に。今回のイベントで販売を予定しています。

直美さんにとっての「良い庭」とは?

私にとって「良い庭」とは、それが楽しみや喜び、癒しになっている状態の庭だと思います。反対に、ストレスや負担になってしまっているのであれば、それはどんなに美しくても良い庭とは言えません。

庭は時間とともに変化し、育っていくものです。その人にとって心地よい距離感で続けていける庭。それを一緒に見極め、形にしていくことが、私の仕事だと考えています。

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↑植物をモチーフにしたアート制作も。作品の一つは、クライストチャーチのヘッドスパ「SERENDIPITY+」の空間で見ることができます。

【イベント告知】直美さんの感性に触れる。

イベント 「With Love, Japan」。直美さんのブースでは草盆栽展示、お庭のプランニング相談、「Kou」オリジナルグッズ販売などを行います。

老舗の技術、イラストレーターの視点、そしてNZでの経験。直美さんに、あなただけの「心地よい庭」のヒントを聞いてみませんか?

日本文化体験型イベント『With Love, Japan in Christchurch』

* 日時: 2026年6月20日 10:30-16:00

* 場所: St. Peter's Anglican Church in Upper Riccarton

* 公式Instagram https://www.instagram.com/with_love_japan_chch/

Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=61589212100280

Website https://nzdaisuki-achievers.com/with-love-japan/

【Bright Side Garden】

公式サイト https://brightsidegarden.com/

Instagram https://www.instagram.com/naomigarden55/

note https://note.com/niwa_dayori

 

NZDAISUKI ACHIEVERS
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