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海外生活は刺激がいっぱいで楽しいけれど、たまには違う場所へ出かけたくなりませんか? お隣のオーストラリアへ出かけるのもいいけれど、せっかくだから日本ではまだあまりなじみのない南太平洋諸島を旅してみましょう。気軽に行けるおすすめの海外旅行先をご紹介します。
美しい海でマリンスポーツ三昧!海外挙式にも最適なフィジー
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オークランドから3時間のフライトで到着するフィジー。ニュージーランド人にとっても気軽に行ける海外旅行先として人気です。
約300もの火山島とサンゴ礁で形成されるフィジーの玄関口は、一番大きな島ビチレブ島にあるナンディ国際空港。ニュージーランドからはニュージーランド航空、フィジー航空、カンタス・オーストラリア航空などを利用でき、運賃は片道NZ$330~。航空券と宿泊がセットになったパッケージも現地4泊でNZ$1000前後からあります。
フィジー一番の魅力は何といっても美しい白砂のビーチ。透き通ったサンゴ礁の海にはカラフルな熱帯魚が泳ぎ、スノーケリングやダイビングに最適。ほかにもジェットスキー、パラセイリング、フィッシング、サーフィンなどあらゆるマリンスポーツに挑戦できます。
日本人のカップルにとっては海外挙式先にもおすすめです。フィジーでは日本人でも正式な挙式ができるため、日本の戸籍に「フィジー諸国共和国方式により婚姻」と併記され、記念になること間違いなし。挙式が盛んなため、現地には日本人のウェディングプランナーも多く、きめ細かいサービスが受けられます。
熱帯雨林気候に属する常夏の国ですが、ベストシーズンは雨の少ない5~11月。この時期はニュージーランドが冬なので、避寒にもピッタリ。公用語のひとつが英語なのも便利です。
フィジー/Fiji
<基本情報>
入出国:日本国籍保持者は観光目的で1か月以内の滞在であればビザ不要。フィジー入国日から滞在日数+6カ月以上有効なパスポートを所持していること。
時差:ニュージーランドとフィジーには時差はありません。ただしフィジーとニュージーランドでは夏時間の時期が異なるため、9~11月と1月中旬~3月下旬は-1時間となります(フィジーの夏時間は11月~翌1月)。公用語:英語、フィジー語、ヒンディー語
通貨:フィジードル(F$)。NZ$1≒F$1.42
平均気温:通年23~28℃
電圧とプラグ:電圧240V、周波数50Hz、プラグO型(ニュージーランドと同じ)
チップの習慣:なし
飲料水:水道の水を飲んでも原則として問題なし
レンタカー:ニュージーランドと同じ右ハンドル、左側通行。ニュージーランドの運転免許証で運転可能。
フィジー観光情報URL:www.bulafiji-jp.com
日本人観光客はほとんどいない穴場のビーチリゾート、クック諸島
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タヒチとフィジーの中間に位置し、「地上最後の楽園」と呼ばれるクック諸島。15の火山島とサンゴ環礁から形成される島国で、オークランドから約4時間のフライトでアクセスできます。
ニュージーランド・ドルが流通し、ニュージーランド料理も楽しめるクック諸島は、ニュージーランドの人々にとって身近なデスティネーション。オークランドからクック諸島の玄関口ラロトンガ島へはニュージーランド航空がほぼ毎日1~2便を運航しています。運賃は片道NZ$300程度で、ジェットスター航空では片道NZ$200以下の日も。航空券とホテルがセットになったパッケージは現地5泊でNZ$740~です。
観光のメインとなるのはラロトンガ島とアイツタキ島。アイツタキ島は感動的なほど美しいラグーンを持つ島で、日帰りでもアクセス可能なのでぜひ足を延ばしたいもの。スノーケリング、ダイビング、フィッシングといったマリンアクティビティのほか、ハイキングやサイクリングもおすすめです。また、クック諸島には敬虔なクリスチャンが多く、日曜日の朝は教会で礼拝が行われます。観光客でも参加できるので神聖な気持ちで異文化体験するのも興味深いでしょう。
クック諸島/Cook Islands
<基本情報>
入出国:日本国籍保持者は観光目的で31日間以内の滞在であればビザ不要。クック諸島入国日から滞在日数+6カ月以上有効なパスポートを所持していること。
時差:ニュージーランドとクック諸島の時差は-22時間。クック諸島には夏時間がないため、9月下旬~3月下旬は-23時間となります。
公用語:英語、マオリ語
通貨:ニュージーランド・ドル(クック諸島ドルもあるが通貨としては流通していない)
平均気温:通年21~28℃
電圧とプラグ:電圧230V、周波数50Hz、プラグO型(ニュージーランドと同じ)
チップの習慣:なし
飲料水:水道の水も飲めるが、ミネラルウォーターの利用がおすすめ。
レンタカー:ニュージーランドと同じ右ハンドル、左側通行。ニュージーランドの運転免許証で運転可能。
クック諸島観光情報URL:www.go-cookislands.jp
『宝島』の著者が晩年暮らした常夏の島、サモア
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クック諸島同様にニュージーランドではポピュラーですが日本ではほとんど知られていないのがサモア。ここでいうサモアとはサモア独立国のほう。実はサモアは2つあり、独立国の南東にアメリカ領サモアが存在するのです。
サモアは主にサバイイ島とウボル島から形成された火山島の国で、面積は日本の鳥取県と同じくらい。玄関口はウボル島にある首都アピアで、オークランドからは直行便を利用すると約4時間で到着します。ニュージーランドにはサモアにルーツを持つ人が多いこともあり、ニュージーランド航空のフライトが毎日運航され、片道NZ$280~。航空券と宿泊がセットになったパッケージは現地4泊でNZ$900~です。
サモアではひたすらビーチでのんびり過ごすのがおすすめ。海がキレイなのでスノーケリングやダイビングも楽しめます。また、サーフィンも盛んで、世界大会も開かれるフィジーやタヒチのように知名度がない分、穴場感が強いことが魅力です。
サモアは『宝島』の作者であるスティーブンソンが晩年を過ごした地で、ウボル島にはスティーブンソン博物館があります。ほかに洞窟が天然のプールになったピアラケーブプールズ、5mの滝を滑り降りるパパセエア・スライディングロックなどが見どころです。
サモア/Samoa
<基本情報>
入出国:日本国籍保持者は60日間以内の滞在であれば観光・商用問わずビザ不要。サモア入国日から滞在日数+6カ月以上有効なパスポートを所持していること。
時差:ニュージーランドとサモアの時差は+1時間。サモアの夏時間はニュージーランドとほぼ同じ9月下旬~4月上旬。
公用語:英語、サモア語
通貨:タラ(サモア・ドル/ST$)。NZ$1≒ST$1.74
平均気温:通年26~27℃
電圧とプラグ:電圧240V、周波数50Hz、プラグO型(ニュージーランドと同じ)
チップの習慣:なし
飲料水:ミネラルウォーターの利用がおすすめ。
レンタカー:ニュージーランドと同じ右ハンドル、左側通行。運転するにはサモアのテンポラリー運転免許証が必要。ニュージーランドの運転免許証を提示し、手数料(1ヶ月ST$20)を支払えば発行してもらえます。手続きはアピア国際空港内のレンタカー会社や郵便局、アピアの交通省などで可能。
サモア観光情報URL:http://www.samoa.travel/