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街歩きの合間に楽しめる歴史的建造物めぐり・ノースランド編

Maori Meeting House

通年温暖なノースランドは、ニュージーランドを代表するビーチリゾート。1840年にイギリスとマオリの部族との間に交わされた「ワイタンギ条約」締結の地ワイタンギなど、この国の建国の歴史の舞台となったエリアでもあります。これから夏のベストシーズンを迎えるノースランドで訪れたい、おすすめ歴史スポットをご紹介します。

ノースランドってどんなエリア?

オークランドの北、北島最北端のケープ・レインガまで続く細長いエリアです。1年を通して温暖で、クルーズ、ダイビング、イルカと泳ぐツアーといったマリンアクティビティが盛んなリゾートエリア。また、1000年以上前、マオリがカヌーで初めて上陸した地とされ、マオリ文化も色濃く根付いています。

さらに、前述のワイタンギやニュージーランドで最初の首都となったラッセルなど、歴史的にも重要な土地。リゾート気分を満喫しながら、この国の史跡を訪ねるのも楽しいでしょう。

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ワイタンギ条約グラウンド/Waitangi Treaty Grounds(ワイタンギ)

ノースランド地方の必訪スポットといえるのがここ。1840年にワイタンギ条約が結ばれた場所で、入場料を支払って敷地内に入ると、ニュージーランドの建国の歴史がわかる博物館や世界最大のマオリの戦闘用カヌー、条約記念館、マオリの集会所など貴重な史跡を見学することができます。

入場料にはガイドツアーも含まれており、英語のみですが、見どころをガイドが詳しく解説してくれるので時間を合わせてぜひ参加しましょう。マオリ集会所では館内に施された見事なマオリ彫刻や本格的なマオリ文化ショーを鑑賞することもできます。

マオリ集会所の隣に立つ条約記念館は、1833年に建てられたイギリス公使ジェイムズ・バスビーの公邸。現存するものとしてはニュージーランド国内最古の民家で、現在は博物館として当時の生活の様子が再現されています。

また、毎年2月6日のワイタンギ・デーには条約グラウンドで記念式典が開催され、戦闘用カヌーが海上を航海するイベントも行われます。

 

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ワイタンギ・デーとは?
 
パイヒアのエリア情報
 
詳細情報
所在地:1 Tau Henare Dr., Waitangi
電話番号:09-402-7437、0800-9248-2644(ニュージーランド国内通話料無料)
開館時間:12月26日~2月29日9:00~18:00、3月1日~12月24日9:00~17:00、クリスマス(12月25日)は休館
ガイドツアー:12月26日~2月28日10:00~16:30の30分毎に出発、3月1日~12月24日10:00~16:00の1時間毎に出発
マオリ文化ショー:12月26日~2月28日10:00、11:00、12:00、13:30、14:30、15:30、3月1日~12月24日11:00、13:00、15:00
入館料:大人NZ$40(NZ在住者はNZ$20)、子供(18歳以下)無料
URL:www.waitangi.org.nz

ポンパリエ/Pompallier(ラッセル)

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ノースランド観光の拠点となるパイヒアから海を挟んだ対岸に位置するラッセルは、1840年から1842年までニュージーランドで最初の首都が置かれた町。今もこの国の建国の歴史を感じる史跡があちこちに残されています。

そのひとつが、1841年に建てられた「ポンパリエ」。フランス人宣教師のフランシス・ポンパリエが布教のために印刷技術を紹介した場所で、現在は博物館として当時の印刷工程などを見学することができます。

館内にギフトショップもあり、夏季はフレンチスタイルのコーヒーハウスがオープン。美しい庭を眺めながらのんびりするのもいいでしょう。

詳細情報
所在地:The Strand, Russell
電話:09-403-9015
開館時間:11~4月10:00~17:00(コーヒーハウスは~16:00)、5~10月10:00~16:00
入館料:NZ$10(大人が同伴する子供は無料)
URL:www.pompallier.co.nz

クライスト教会/Christ Church(ラッセル)

ニュージーランドに現存する最古の教会。1836年に入植者たちによって建てられたものです。当時は入植者とマオリの間に抗争があり、その際に打ち込まれた砲弾の跡が現在も教会の壁に残っています。

一般開放されており、中を見学することができるほか、毎週日曜日の朝10時30分から旅行者も参加できる礼拝が行われています。

詳細情報
所在地:Church St., Russell
開館時間:8:00~17:00
入館料:寄付制
URL:www.oldchurch.org.nz

ストーン・ストア/Stone Store(ケリケリ)

photo: © Wikipedia

パイヒアから約20km離れたケリケリは、内陸の川沿いに開けた町で、温暖な気候を利用したフルーツ栽培が盛んです。イギリスから訪れた宣教師が初めて訪れた町でもあり、入植初期に建てられた建造物も多数保存されています。

1832年に建てられたジョージアン様式のストーン・ストアは、現存する最古の石造建築。もともとは宣教師団の倉庫として築かれましたが、その後、貿易会社、男子校、ジェネラルストアなどさまざまな用途に使われました。現在は1階はギフトショップ、2階は博物館として一般公開されています。

ケンプ・ハウス/Kemp House(ケリケリ)

photo: © Wikipedia

ストーン・ストアの隣にあるケンプ・ハウスは、1821年から22年にかけて建てられた木造建築のミッション・ハウス。現存する最古のヨーロッパ式建造物です。宣教師団の大工とマオリのソーヤー(木挽き)が共同で手掛けたジョージアン様式のデザインで、宣教師ケンプ一家がここで暮らしたため、この名が付けられました。

現在は博物館としてオープンし、ガイドツアーで当時の生活の様子を見学することができます。入館料には上記のストーン・ストア2階の見学料も含まれているので、併せて訪れるといいでしょう。

詳細情報
所在地:246 Kerikei Rd., Kerikeri
電話:09-407-9236
開館時間:10:00~16:00(時期によって変動あり)
入館料(ストーン・ハウス+ケンプ・ハウス):大人NZ$10、子供NZ$3.50
URL:www.heritage.org.nz/places/places-to-visit/northland-region/kerikeri-mission-station