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日本とは違う❓! ニュージーランドのお葬式のマナーとは?

ニュージーランドで長く生活をしていると、お葬式に参列する機会もあります。日本とは異なるマナーについてご紹介します。

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知らせを受けたら遺族にカードを送る

ニュージーランドはクリスマス、バースデー、出産など年中行事や人生の節目にカードを送る習慣があります。訃報の場合でも同様で、知らせを受けたら遺族にカードを送るのがマナーです。カードは葬儀の当日に渡してもOK。個人ではなく、何人かのグループで渡すこともよくあります。参列できない場合はなるべく式の前に届くようにしましょう。カードは文房具店やスーパーで入手できます。

親しい間柄ならお花も贈る

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故人と親しい間柄だったり、葬儀に参列できない場合はカードと一緒にお花を贈るのもいいでしょう。ニュージーランドには日本のような葬儀用の花はなく、どんな種類の花を贈るのかについても特に決まりはありません。故人が好きだった花を知っていればそれを選んだり、迷ったらユリなど白い花を贈るのがおすすめです。葬儀の日に持参してもいいでしょう。

葬儀の詳細は新聞でチェック

ニュージーランドでは葬儀の詳細は新聞のお悔やみ欄に掲載されるのが一般的。それを確認して参列するシステムで、遺族からの招待などはなく、誰でも出席することができます。

服装はセミフォーマルでOK

ニュージーランドに喪服という概念はなく、服装にさほど縛りはありません。服装よりも参列することが重要と考えられているのです。黒っぽい服装の人が多いですが、カラフルなドレスを着たり、Tシャツ&デニムなどカジュアルウェアで参列する人もいます。筆者が以前参列した時は、故人が好きだった色のグリーンカラーに統一して出かけました。基本的にはセミフォーマルで十分です。

会場は教会や葬儀場が一般的

お葬式は教会で行われるほか、Funeral HomeやCeremony Hallと呼ばれる葬儀場が利用されることもあります。

香典は不要

葬儀会場に到着したら受付にあるノート(日本でいう芳名帳)に名前や住所を記入します(ない場合もあります)。しかし香典の習慣はないので、何も持参する必要はありません。あるいは前述のカードをこの際に渡すのもいいでしょう。

故人との楽しかった思い出を共有するのがニュージーランド流

ニュージーランドのお葬式には「亡くなった人の人生を祝福する」、「華やかで楽しい旅立ちのセレモニー」という概念があり、あまり湿っぽいものではありません。ゆかりのある人たちが故人との楽しかった思い出やエピソードなどを、ジョークを交えてスピーチし、たびたび笑いも起こります。ほかに歌を披露したり、故人の写真のスライドショーがあったり、ハカが舞われることもあります。

葬儀のセレモニーが終了すると教会や葬儀場に隣接した建物内で軽食をいただきながら参列者たちと歓談します。ここでもあまり悲しい雰囲気にならないのがニュージーランド流です。

多民族国家なので葬儀スタイルもいろいろ

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以上がニュージーランドのお葬式の概要ですが、移民の国であるため、故人のバックグラウンドによってお葬式のスタイルも変わります。埋葬の方法も火葬、土葬、水葬、風葬などさまざま。不明なことがあれば親族に近い参列者に質問するといいでしょう。