ニュージーランドの家庭に必ずあるといって良いコンポスト。皆さんのお家にはありますか? アパートに住んでいる方をのぞいて、小さくてもお庭のあるお家なら、なんらかの植物を育てている方が多いのではないのでしょうか? コンポストは、家庭の生ごみを肥料に変えてくれます。野菜やお花たちを育てるのに足りない養分をこのコンポストで補うことができます。コンポストにはいくつかの種類があるので、今日は代表的な3種類をご紹介します。
一般的なタイプ
一般的にコンポストというと、この黒い大きなバケツを逆さまにしたようなものを指すことが多いのです。ディスカウントショップでも、ガーデンセンターでも売っています。サイズも色々あります。これを使う場合、直射日光の当たらない庭の隅に置きます。匂いや細かい虫を避けるために、家からなるべく離れたところへ設置しましょう。直接地面におくのではなく、低い土台を作ってその上に設置します。仕組みは簡単。生ごみや芝刈りの終わった後の芝をこの中に入れておくだけです。微生物や虫、菌などがこれらを分解し、肥料にしてくれます。手がかからず簡単ですが、野菜畑などの土に混ぜる状態になるには半年以上かかります。中身を混ぜられるようにドラムが回転するタイプのも売られています。ご家庭のゴミの量と値段を見て検討してください。
Worm Farming
2つ目は、worm farmingと呼ばれるタイプです。名前の通りミミズを使ったコンポストシステムです。それだけで引いてしまうかたも多いですが、ミミズは自然界にとってなくてはならない存在。植物を育てるにあたって、ミミズは多くのベネフィットをもたらしてくれます。お店でこのworm farmingに必要なコンテナーのセットと一緒に売られていることが多い専用のミミズを購入し、ミミズに与えても良い生ゴミだけをそのコンテナーに入れておくだけで、ミミズが必要な仕事をしてくれます。直接ミミズに触ったり、世話をする必要はほとんどありません。知人でこのworm farmingをキッチンに置いている人がいて、初めて見た時はびっくりしたものですが、音もなく(まあミミズですから)匂いもなく、キッチンで出た生ごみをそのままこのworm farmingに入れるだけなので便利なのよ~と言ってました。
ぼかし
3つ目は、Pukekoが使っているぼかしコンポストシステムです。専用の層になったバケツを使います。生ごみとEM菌と呼ばれるぬかのようなものを一緒に混ぜます。専用のコンテナーもEM菌もハードウエアショップで購入できます。コンテナーの中がザルのようになっているので、液体とそのほかのものが分かれるようになっています。液体も栄養満点で、薄めて木の根っこや畑にまいてやると植物が喜びます。一般的なコンポストのように匂いも虫も出ないので、私は気に入っています。生ごみを入れてから土へ混ぜられるようになるまで一般的なコンポストよりも短く、うちではこのぼかしコンポストのコンテナーを3つほど室内ガレージに置いています。
ご家庭のゴミの量や、お住いの環境によって適したコンポストシステムを選びましょう。
Happy Gardening!
-Pukeko