Peacock Sky

フレンドリーなオーナー、スタッフ、そしてアットホームでリラックスできるワイナリーです。景色を見ながらのランチもできます。

個人的にはここのシャルドネは前回紹介したMan O’ Warと同格に素晴らしい、島１番の質だと思います。珍しい、Blanc de Noirs（メルロー70％カルベネソビニョン30％のロゼスパークリングワイン）もお勧めです。

通な楽しみ方は、ずばりテイスティング！

あれ？テイスティングってもちろんワイナリーなんだからするでしょー!とお思いの方、ここのテイスティングはとてもユニークなんです！

まず、スタッフ１人がそれぞれのお客様グループに付きます。たとえば友達４人で行ったらその４人に１人、カップルで行ったらそのカップルに１人、という形なので、よくあるカウンター越しに１－２人のスタッフが何人ものお客さんを相手にする･･･という少し雑といえば雑な接客とはまったく違います。このようなスタイルなので、質問は丁寧に答えてもらえるし、他のお客さんに紛れて忘れられてしまうことも、もちろんありません。

そしてなんと言っても他のワイナリーとの最大の違いは、フードペアリング！

フードペアリングとは、一つ一つのワインの試飲に合わせて一口サイズの料理が出され、ワインの説明を聞き、試飲、料理の説明を聞きもう一度試飲する・・・というスタイルなのですが･･･なんと一口の料理を食べると、ワインの味が変わるんです！（この魔法のような仕組みは、是非実際に体験して説明を聞いてみてください）。４～５種類のワインに合わされて、４～５種類の料理が出てきます。本当に楽しい！味覚のイロハの勉強にもなります。

オーナーさんの話を聞いてみたところ、ちょこっとした料理を何種類も準備する･･･というのが大変らしく、このフードマッチングをするワイナリーは結構レアなようです。しかもPeacock　Skyのフードペアリング試飲はたったの＄１０！ワインの試飲だけで＄１０ドル以上するワイナリーもあるので、本当にお得です！

Peacock　Skyを訪れてから、良いワイナリーというのは、テイスティングで飲むというだけでなく、“ワインという経験“をさせてくれる場所なんだなあと思うようになりました。とても空いていれば飛び込みでも大丈夫かもしれませんが、予約することをお勧めします。

http://www.peacocksky.co.nz/

Jurassic Ridge

このワイナリーは地元民にもあまり知られていないワイナリーです。ワイへケで有名なMudbrick　Vineyardのすぐ隣なのですが、看板がとても見にくく通りすぎでしまう人が多いようです。

このワイナリーのオーナー兼ワインメーカーはかなりの職人肌です。彼がテイスティングの相手をしてくれる事もあり、 彼の誇りを高く掲げてワイン作りとその質についてのこだわりを語ってくれます。

彼のこだわりは、ワインをナチュラルに、そして熟成させるという事。シンプルなこだわりなのですが、大きな理由があります。実はワインはブドウだけで作られていないケースが殆どなんです！理由は、その年に取れたワインやまだ少し熟成の足りないワインを出荷する場合に、タンニン(tannins)の渋みを和らげるために、卵の白身や魚の一部を微量入れるということです(注･入れない、または他のものを入れるワインメーカーもあります)。

また、砂糖を多く入れる場合もあるようです。

Jurassic Ridgeはそのような添加物は一切入れていません。まだ熟成が足りなければ、その若さと渋みのまま出さず、ワインメーカーの彼が納得してから出すので、このワイナリーで売っているワインは最低２－３年ものが一番新しいワインです。

添加物なし、こだわりのワインを無料で学び試飲できる特別なワイナリーです。ナチュラルで熟成された赤ワイン、とても美味しいです。個人的には、少しスパイシーで深みのある、イタリアスタイルのモンテプルチアーノ(Montepulciano)が一押しです。