マウント・クック国立公園の中でも最も人気のあるウォーキングトラックといえば、「フッカー・バレー・トラック」。
ほとんどのハイカーが、天気が安定する夏にマウント・クックを訪れようとするのですが、マウント・クック在住の筆者を含め多くのローカルたちが、夏よりも冬の方が美しいと感じています。
特に、フッカー・バレー・トラックでの冬の景色は格別。そこで、今回はフッカー・バレー・トラックで見られる冬の大絶景をご紹介していきます。
山々の雪景色
冬のマウント・クック国立公園では、雪が降ります。
ビレッジ内で雪が積もることがあれば、標高が高い山々ではよく雪がみられます。
そのため、冬にフッカー・バレー・トラックを訪れると、マウント・クックをはじめとした山々が雪に覆われた美しい景観を楽しめるのです。
ミルキーブルーに輝く湖と川
冬は気温が下がる関係で、フッカー・バレー・トラックで見られるミューラー湖、フッカー川、そしてフッカー湖がよりミルキーブルーに見える確率が高くなります。
特に冬の晴天の日は、色鮮やかな湖と川にうっとりしてしまうほど。
湖が凍る?
気温が下がる日が続くと、トラックの途中で見られるミューラー湖と終着地点のフッカー湖の一部もしくは全体が凍ります。
これは、冬にしか見られない絶景で、特に凍ったミルキーブルーの湖と氷河が織りなす景色は、他の何よりも美しいと思ってしまうほど。
時間帯や天気によってはマウント・クックが湖に鏡のように映る姿が見られることもあります。
特に雪が降った直後のフッカー湖は、凍った湖と氷河に雪がかぶり、ダイナミックな景観を楽しめます。
湖が凍ると、湖の上を歩いてフッカー氷河へと渡ろうとする人たちがいるのですが、氷が割れる可能性があるのでとても危険です。
水辺から凍った湖の絶景を楽しんで下さいね。
まだまだ遅くない!
今回はフッカー・バレー・トラックで見られる冬の大絶景をご紹介しました。
暦のうえでは春に入ろうとしていますが、マウント・クック国立公園での天気はとても変わりやすく、春でも雪が降ることがあり、気温が下がれば湖が凍ります。
フッカー・バレー・トラックを歩きながら、冬の大絶景を体感してみてはいかがでしょうか?