慈善団体のSalvation Army(救世軍)が、貧困者へ支援した食料品は昨年は12パーセントも増加した。
2011年から2016年の間、救世軍は一年に5万6,000個の食料の箱を配った。昨年その数は6万3,000個に増え、約3万2,000の家族を救った。この増加の背景にあるのは、おそらく住宅価格、賃貸価格の上昇とみられている。給与は増えないまま家賃だけが高くなり、多くの家庭が収入の大半を家賃として支払うことを余儀なくされている。
救世軍のマネージャ、メラニー・ブラウンさんは「私たちに助けを求める人の数も格段に増えています。もしこれらの人々に救いの手を差し伸べなければ、そしてもし彼らが福祉手当を受けられないとしたら、この人たちに残された選択は、ものを盗むことだけになるのです」と語る。
食料自給率の高いニュージーランドで起こっている食糧不足の背景にある複雑な問題に取り組むため、オークランド・シティ・ミッションや救世軍のような組織が協力する姿勢を示している。