ニュージーランドには現在約8万人の子供たちが深刻な貧困に苦しんでいると言われるが、アラーナ・タキモアナさんの5歳の娘もその一人だ。彼女は朝食や昼食を買うお金さえない時がある。
政府が生活保護費を増やしたために子供の貧困はわずかに減少したが、それでも13万5,000人の子供たちが、物質的な生活必需品が買えない家庭で生活している。22歳のアラーナさんは木曜日にはオークランド・シティ・ミッションの前に並び、食べ物の袋とクリスマスのプレゼントバッグをもらう。
「生活保護を受けている私たちのようなものにとって、クリスマスは辛い時期です。子供たちはお店に行って駄々をこねますが、親は欲しいものを買ってあげられません」
アラーナさんは最近パートタイムの仕事に就き始めたが、それまでは家族や福祉に依存していた。家庭で暴力に巻き込まれそうになり、部屋を借りたが前金としてNZD2,000ドルが必要だ。
Work and Incomeは最初週NZD200ドルをアラーナさんに約束したが、後日それは週NZD20ドルに下げられた。交渉の末それは、家賃や前金を差し引いた後週NZD60ドルまで引き上げられた。プリペイドの燃料費が底をついた後は、次回の支給日まで母子はアラーナさんの妹の家に身を寄せる。アラーナさんのような家庭はほんの一例で、シティ・ミッションは彼らの救済に奔走している。
ニュージーランドでは約29万人のこどもたちが低所得者家庭で育ち、13万5,000人が基本的な生活必需品さえ持てずにいる。この数は2016年と比較して少しばかり減少した。