内務省は、アメリカの大富豪ピーター・ティールが、2011年にニュージーランド市民権を取るまでに、たった12日間しか国内に滞在していなかったことを公開した。
これに対して、市民権取得に苦労している人々から非難の声があがっている。
ワシントンDC出身のグラフィックデザイナー、エミリー・ハリナ・スティーブンスさんは、学生ビザ、ワークビザ、パートナービザを取りながら4年を過ごし、現在は永住権を取って1年たつ。
「私はこの国を自分の心のふるさとだと感じています。友達もいるし、ライフスタイルを気に入っています。なのに、お金を出して、ニュージーランド人になれる人がいてもいいのでしょうか? ティール氏をニュージーランド人だと云う人はだれもいません」
実際家族や生活基盤がニュージーランドにあって、この国に何年も住んでいるにもかかわらず、市民権取得に苦労している人々は多く、これらの人々にとって、ティール氏が12日間だけで市民権を取ったことは、受け入れがたい事実として受け止められている。