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第6回 ニュージーランドで見かける珍しいフルーツ、タマリロ(Tamarillo)を食べてみよう

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ュージーランドで4月から10月にかけて出回るフルーツ、タマリロの美味しい食べ方を紹介します。

 

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ニュージーランドでは秋から冬にかけて、赤い卵のような形の不思議なフルーツ、タマリロをよく見かけるようになります。このフルーツは日本では「木立ちトマト」として知られているようですが、英語圏ではタマリロ(tamarillo)と言う名前で親しまれています。タマリロはrとlが隣接する日本人泣かせな名前なので、うまく発音できずに子どもたちによくからかわれてしまうのですが、このネーミングの発祥はニュージーランドなのだそうです。もともとアンディス山脈あたりが原産地のタマリロは現地ではスペイン語で tomate de árbol(木立トマト)と呼ばれています。ニュージーランドでも始めは直訳してtree tomatoという名前で呼ばれていたそうですが、1967年にトマトとの差別化をはかるためのプロモーションとしてタマリロという名前がつけられ、その名前が世界中に広まったそうです。ちなみに”tama”はマオリ語でリーダーシップという意味で”marillo”はスペイン語で黄色という意味があります。

このタマリロ、どんな味がするのか気になりますよね?私もニュジーランド人の夫が「これ美味しいんだよ!」と言って買ってきてくれて初めて食べた時は、興味津々でどんな味がするんだろうと期待に胸を膨らませながら食べましたが、、、「味は元々木立トマトと呼ばれていただけあってトマトのような風味と不思議な後味。甘みが少なくて酸っぱいし、種が固くて食べにくい。」という感想からもおわかりいただけるように、全く美味しいと感じませんでした。お砂糖をかけると食べやすくなると聞きましたが、最初食べたときの印象があまりにも残念だったのでしばらく口にすることはありませんでした。けれどその後、タマリロをいただく機会がありどうやったら美味しく食べれるかなと調べているとコンポートにすると美味しいという情報があったので試してみると、以前生で食べたものと同じ果物と思えないぐらい美味しくて感動しました。それ以来シーズンになると必ずといっていいほどこのコンポートを作っています。作り方も材料もとてもシンプルなのでお手軽に作ってもらえると思います。

タマリロコンポート

【材料】
タマリロ     5〜6個
ブラウンシュガー 120g
水        375ml
生姜       1片(薄くスライスする)
シナモンスティック 1本
【作り方】
鍋にお湯を沸かしタマリロを入れ30秒から1分ほど加熱する。
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冷水に入れて冷まし、皮を剥く。
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鍋にブラウンシュガーと分量の水、生姜、シナモンスティックを入れて沸騰させる。
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タマリロを入れて弱火で5分煮る。そのまま室温になるまで冷ます。
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コンポートにすると中の赤色が全体に広がってとても美味しそうな赤紫色になります。

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以前タマリロを食べてあまりいい思い出が無い方も、まだタマリロを食べたこともない方も日本ではなかなか出会えないこのフルーツのコンポートを是非ニュージーランドにいる間に作って食べてみてください。

 

2016年から家族4人でニュージーランドに移住。料理を作るのも食べるのも大好きです。ニュージーランドで出会った美味しいものを紹介しています。
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