夏はベリー類の収穫のシーズン。地元で育てられたベリーたちを自分たちの手で摘み、採れたてをスーパーで買うより安く食べられ、さらには息子と過ごす貴重な体験にもなるベリー狩りは、この季節に欠かせないイベントです。またベリー類を贅沢に使ったメニューのあるカフェも、この時期訪れておきたいところ。
地元ロトルアでブルーベリー狩り
私たちの住むロトルアに知る人ぞ知るブルーベリーファームがあります。というのも、おそらく個人経営のファームで、あまり大々的に宣伝されておらず、私たちも去年通りかかりに小さいお手製の看板を見つけるまでは知りませんでした。
ロトルアの市街地から湖の西側方面へ向かい、ノンゴタハというエリアを抜け、ハムラナ・ロードに入って車を走らせること数分、左手にその小さい看板が見えてきます。
今年に入り、その看板の下に「OPEN」のサインが出ていたので、早速息子を連れて行ってきました。入り口でバケツを受け取ったら、あとは熟れた実をどんどん入れていくのみ。
昨年訪れた時は、まだ心許ない感じがあった息子でしたが、今年はかなりいい戦力になってくれました。ちゃんと濃紺に色付いた実を選別し、なかなかの手つきで次々とバケツへ。
こちらのファームでは、1キロ当たり13ドルという料金システムです。2人してすごくたくさん収穫したつもりでしたが、私たちが採ったのはちょうど10ドル分でした。
ブルーベリーづくしのカフェ
ロトルアから国道5号線をハミルトン方面に向かうと、20分ほどのところにママクというエリアがあります。そこにある「ママク・ブルー(mamakublue.co.nz)」という施設に行ってきました。
ここでは一般向けのブルーベリー狩りはやっていないのですが、ワインやジャムなど様々なブルーベリー商品を販売しており、またカフェも併設されています。
今回の目的は、このカフェのブルーベリーパンケーキ。以前、広告でその写真を見てどうしても試してみたいと思っていました。
こんなに実がごろごろしているブルーベリーソースが大量にかかったパンケーキ、他では見たことないですよね。甘酸っぱいソースとクリームを一緒に付けて食べると、口の中でまろやかな味になりパクパクと食がすすみます。せっかくなので一緒にブルーベリーティーも。
食後にはブルーベリーアイスクリームもいただきました。こちらにも本物の実がたくさん入っていて、しっかりブルーベリーの味がする贅沢なアイスクリームでした。
ちょっと遠出していちご狩り
ロトルアから1時間ほど東へ行くとファカタネという街があります。そこにある「ジュリアンズ・ベリー・ファーム(www.juliansberryfarm.co.nz)」へ家族でいちご狩りに行ってきました。
ここは受付で異なる大きさの器を選び、器一杯でいくらという料金システムです。いろいろな種類のベリーが栽培されていますが、いちごだけの場合とミックスの場合とで料金が異なります。我が家はやる気を出して一番大きな器をチョイス。
最初はメインのいちご狩り。そして器が半分くらいになったところで、せっかくだから他のベリーも見てみようとボイズンベリーへ移動。ただボイズンベリーにはトゲがあったので、ちょっとだけ採った後、いちごに戻り追加の収穫。
ただこれがちょっと失敗で、いちごの重みでボイズンベリーのいくつかがつぶれてしまいました。いちご以外のベリーは最後に採るか、小さい器2つにしていちごと他のベリーを分けて採るのがいいかもしれません。
ここもカフェが併設されているほか、ミニゴルフや遊具などがあり、この日も夏休みを過ごす家族連れがたくさん訪れていました。いちご狩り後、私たちはカフェでストロベリースムージーとミックスベリースムージーを買って帰路に。少し遠回りになりますが海沿いの道を帰ることにしました。
暑い日にベリー狩りをした後、海風に吹かれながら飲むスムージーは格別に美味しかったです。
山田 早矢香
ロトルア在住。2003年に短期留学の予定で初めてニュージーランドに渡り、その後滞在を延長。ワーキングホリデービザ、就労ビザを経て、2014年に永住権取得。現在は2歳になる息子の子育てに奮闘中。