南島の北部にあるビーチで発見した、この綺麗な物体。みなさん、これがなんだかご存知ですか?
実はこれ、カツオノカンムリと言って毒を持ったクラゲの一種なんです。
直径約5センチ程の小さな体の下にはたくさんの触手がついており、それに刺されると3日前後痛みが続きます。また、それを触った手で目や粘膜を触ってしまうと危険です。
カツオノカンムリは砂浜に打ち上げられたあとは長く生きられませんが、たとえ死んでいても触手に触れると危険です。
毒の強さはカツオノエボシや他の毒クラゲほどは強くはなく命に支障をきたす程ではないですが、それでも3日間も痛いのは御免ですよね。
因みにカツオノエボシとは日本でも海の危険生物として広く知られている毒クラゲで、刺されるとかなりの痛みを伴います。私はマリンスポーツのインストラクターとして働いていたことがあり、その時に死んでいて波打ち際に漂着しているカツオノエボシに触れてしまったことがありましたが、それだけでもものすごく痛みと痒みがありました。カツオノエボシとカツオノカンムリは共にカツオの群れがやってくる時期に同時に観測されることが多いので、カツオノカンムリを発見したときは近くにカツオノエボシもいるかもしれません。
過去にアメリカで10億匹のカツオノカンムリが大量漂着したことがあったそうですが、このカツオノカンムリは自ら泳いで移動するのではなく、上にくっついている帆のようなものを使って風に身を任せながら生活をしているので、強風に煽られたり波にのまれたりするとみんな一斉に打ち上がってしまいます。
私はこのビーチでは1匹しか確認出来ませんでしたが、この様な理由から1匹見つけた時は周りにもまだいる可能性があります。
見た目がガラスの様に綺麗なので、知らないとついつい触ってしまうかもしれません。私はカツオノエボシに似ていたので触ってはいけないと思いそのままにしておきましたが、カツオノエボシに刺された経験がなければおそらく美しい貝殻の一種かと思いアクセサリーにでもしようと持ち帰っていたかもしれません(笑)
特に子供は症状が強くなることもあるそうなので、1匹でも発見した際にはその周辺も含めて注意が必要です。
全ての危険生物を把握するのは難しいと思いますが、ビーチで知らないものを発見した時は、触れない、近付かない!!を徹底しましょう!