これから自転車を買おうとしているあなたへ

この度、初めてNZで自転車を購入したので、体験記として綴っていく。この記事が誰かの参考になれば幸いである。

まずはネットでリサーチ。調べてみると、専門店で買うと大体400ドル～が相場のようで、なかなかいいお値段。激安のホームセンターたち（某warehouseなど）だと安くて150ドル前後。インターネットでセカンドハンドとして購入するならもっと安くいい品も手に入るみたいだけど、その手の情報収集に自信がないため店頭で購入することにした。
長く使うわけでもないのでお手頃価格の自転車を買おうと、取り急ぎ、激安ホームセンターでパートナーの自転車を購入した。組み立てが必要な自転車だった。組み立てを頼めるかお店に確認したところ、19ドル追加支払いが必要なうえ、いつ来るか不明な組み立て専用のおじさんを待たねばならないとのこと。いや、そのおじさん、誰！！専従の人毎日いないのかい！！

すぐに使いたかったので、箱ごと家に持ち帰ることに。自家用車のない人にこの仕打ちはなかなかしんどい。大きい箱を持って、歩いて帰るわけにも、バスに持ち込むわけにもいかず、選択肢はタクシー一択となる。幸いタクシードライバーさんは良い人で嫌な顔一つせず自転車入りの箱を車に積むのを手伝ってくれた。自宅への道中、ドライバーさんは同じホームセンターで昔購入した自転車について教えてくれた。買った後、即チェーンが壊れて使用不可となったらしい。控えめに言って安い自転車はポンコツだと・・。新しい自転車に少なからず高揚していたけど、現実に引き戻された。まあ安いし、多少ポンコツでも文句は言えない、でも少なくとも数か月は持ち堪えてほしい！

複雑な気分のまま自宅に到着し、いざオープン。組み立てめっちゃ複雑！！こんなの絶対できない。しかも、驚くべきことに組み立てに必要な工具は一切付属されていない。ということは、何も持っていない人は工具から全部買わないといけないということか。NZではヘルメットの着用が義務づけられているので、その購入も含めるとなかなかの初期投資が必要となる。なんて商売だ。

幸い、家のオーナーさんが工具一式を貸してくれたうえに、結局ほぼ組み立てまでしてくださった。我々はただ自転車にまたがって支えたり、よくわからない説明書をペラペラとしていただけだった。感謝。

自転車ひとつ買って乗るまでにこんな大変さがあるなんて。当然のように組み立て済みの自転車ばかりを使ってきた私、贅沢者だったんだなあ。

ちなみに後日、私の分はちゃっかりお店に組み立て依頼。なので、現在おじさん待ちとなっている。朝晩は寒いけど穏やかで自然豊かなこの街を、新しい自転車で見て回るのは楽しみだ。願わくば少しでも長く、私の良き相棒として活躍してほしい。