ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

Pukekoのオガニックガーデニング 茶色いサビのような菌 ”Rust”

人間と同じで時々病気にかかってしまう植物。初回は湿気ぽいオークランドでよく見かける”Rust”について。

ニュージーランドに来てから野菜を育て始めた方も多いでしょう。その中でもネギは簡単に育ち、場所もとらない、日本人なら大抵食材に使う野菜です。植木鉢や野菜を植えている隙間に数本づつ植えて、お味噌汁や卵焼きの具に入れることも多いPukekoです。買うと3本ほどで$2位しますから、土がある方は是非植えてみることをお勧めします。アパート住まいの方でもベランダで小さなポットで育てることができます。

さてオークランドの場合、夏はもちろんですが冬もゆっくりではありますがネギは育ちます。育つスピードが遅いので、何本か植えて使う分だけハサミで切り、また次に伸びている分を使うというパターンで買わずに済みます。

IMG 4154

しかし、、、、Pukekoのネギにこの2、3年サビのような模様がつき始め、それが仲間のネギにどんどん広がっていきました。ニンニクも植えたのですが、ニンニクの葉の部分にも同じようにサビ模様が付き、ニンニクはダメになってしまったのです。このサビのようなものはFungi=菌、カビです。見た目がサビのようなので名前もそのまま”Rust”と言います。

IMG 4153

初期症状は、なんだか色が変わっている部分があるなー程度ですが、ほっておくとその色が黄色く濃くなり、表面的にもブツブツした感じになります。そしてそれが少し茶色がかってきてまさにサビの色になってきます。この段階では感染部分も広がっています。このRustはいろんな植物に見られますが、菌によって感染する植物のグループが違います。例えばこのネギ類に影響する菌はリークやニンニクなどにもうつりますが、他の植物には感染しません。同じように他の植物に影響を与えるRustはネギ類にはうつりません。今回はこのネギの仲間に影響するRustについてお話しします。

原因

植物を湿った環境にたくさん込み入って植えると風通しが悪くなり、発生しやすくなります。オークランドは夏でも雨が多い時があるので一年中見られる病気です。冬はさらにひどくなります。なるべく風の通りやすい日当たりの良い場所に植えて、水をやる時はネギの上からやらずに土の根元にやります。

発病したら

菌ですので、一旦症状が現れるとそのままでは治りにくいです。サビのついたネギをそーっと抜いてゴミに捨てます。間違ってもコンポストに入れてはいけません。その辺に捨てるのもお勧めしません。ドバッと大胆に抜いてもいけません。菌が風で飛んで周りのネギ類に感染するからです。そーっと静かに抜いてその植物を処理します。ひどくない場合は、ガーデンショップでRust用のFungicide(カビや菌を殺す薬品)が売っているので、何の植物のRustに使いたいかを店員さんに確認してから購入します。各社からRust用のFungicide製品が出ていますが、Pekekoは有機栽培をしているのでオガニックと書かれたものを使います。数は少ないですが、オガニックのRust用のFungicide製品もあります。

今時ですから、植物に問題が出れば大抵の場合なんらかのスプレーなどで対応はできます。でもその問題が発生しやすい環境というのがあるので、最初からその環境を避けるように心がければ植物も病気になりにくくなります。人間と同じですね。Pukekoはそう思っています。これからも皆さんの役にたつガーデニング情報をお届けするつもりです。お楽しみに。

Happy Gardening!

記者プロフィール

Pukeko

Pukeko

Auckland在住26年のライターPukekoです。
家族とオカメインコ兄弟、保護犬のチコと暮らしています。
レスキュードッグのサポーター。
 

この記者の記事一覧