今回は、ネイピアにあるシープスキンファクトリー、Classic Sheepskinsをご紹介します!
ネイピアのシティセンターから徒歩約40分、Thames Stにあります。40年以上の歴史があり、以前はこの辺りに4つの工場がありましたが、現在残っているのはここだけです。この工場の特徴はマットだけでなく、カーシートやブーツなどのフットウェアも作っています。また、ヒツジだけでなく、ウシやヤギ、シカなどの皮も扱っています。初めて作られたスキンは1969年、当時流行っていたオレンジ色に染めたものが飾られていました。また当時は皮を剥ぐのも全て手で行なっていたそうで、その道具が展示されていました。
ツアーに参加しよう!!
ここではシープスキンが製品化されるまでの工程を学べるフリーツアーがあります。今回の案内人はEllenさん。お父さんはKiwi、お母さんが日本人で人生の半分を日本で過ごしたそうです。Ellenさんがいらっしゃるときには日本語でのツアーも実施しているそうです。それでは、製品化されるまでの工程を今回はご紹介します。(普通はシークレットなので写真は撮れないそうですが、今回は特別にOKしていただきました。)
まず、洗う。
洗剤が入った大きなタンクに1時間ほど漬けて汚れを落とします。このタンクの中には150枚ほどのスキンが入るそうです。環境を配慮して、植物性の環境にやさしい洗剤を使用しているそうです。この工場に入ると、洗剤の独特な臭いがします。その後、別の機械で水を絞ります。
次にピクリング。
この工程は36時間もかかり、スキンを白く、綺麗な状態にします。そして、色をつけるものは染色します。
その後、乾燥。
この装置で片面3枚ずつ、計6枚のシープスキンを乾燥させることができます。天気がよい日は屋外で乾燥させたりすることもあるそうです。完全に乾燥させず、スキンに少し水分が残った状態にしておくことが重要だそうです。
次に、ブラッシング、アイロン。
スキンの形を整えたり、毛の長さを揃えたりします。また、アイロンにより、熱を加えることでスキンが柔らかく毛のふわふわ感が出ます。
最後に、製品化。
大きさによって、価格が変わってくるので、まずは大きさを測ります。そして、マット、カーシート、フロアマットなど、どの製品にするかを振り分けます。大きなフロアマットはいくつかのスキンをつなぎ合わせて作られるため、ひとつひとつのピースによって少しずつ色や肌触りが違っています。また、ブーツなどのフットウェアも作られているのですが、すべて手作りで品質にこだわっているそうです。
この工場ではメリノ種以外のヒツジ、ウシやウサギ、ラマやシカなど様々な動物のスキンを扱っています。メリノ種はスキンが柔らかく、ブーツやマットに向かないそうです。これらの工程を約8週間かけて行ない、製品化されるそうです。そして、ヨーロッパやアメリカ、アジアなど海外へと幅広く輸出しているそうです。日本も含まれています。
「お客さんはシープスキンは高いと言う方が多いけど、実はとても手間暇がかかっているんですよ。そして、ひとつひとつ違っているので、よく見てお気に入りのものを見つけてくださいね。」と笑顔で案内してくれました。また、かわいいお土産もいただきました。
オススメ商品をご紹介!
Ellenさんにオススメの商品をお聞きすると、フットブーツとスキンマットだと答えてくれました。
お子様用のフットウェアも充実しています。ぜひ、ニュージーランドらしいお土産にいかがですか?!