オークランドのいろいろな場所から見ることができるランギトト島へは、フェリーでたったの25分で行くことができます。火山の噴火でできた野趣あふれる島。夏を迎えるこれからがベストシーズンのランギトト島へ行ってきました。
フェリーに乗ってオークランドを出発
ランギトト島へはフェリーで行きます。オークランドからの便は平日は9:15、10:30、12:15の3本、週末と祝日はこれに7:30、13:30を加えた5本が運航されています(デボンポートからは毎日9:25と12:25の2本)。今回は9:15の便で行くことに。往復チケットの料金は大人$33、子ども$16.50。4歳以下の子どもは無料です。Early Birdチケット(7:30発の便のみ)なら大人$20、子ども$10とお得です。
この日は平日にもかかわらず満席。席は屋内と屋外がありますが、せっかくなので屋外へ。風が冷たいので防寒対策が必須。立っていても問題ありませんが、波の状態によってはかなり揺れるので、船酔いしやすい人は無理せず座りましょう(屋内の席のほうが揺れが少ないです)。写真を撮ったりしているうちに、あっという間にランギトト島へ到着。近くで見るとかなりの迫力。島全体がゴツゴツした、ワイルドな印象です。
いざ上陸!ツアーで島の見どころを散策
ランギトト島は今から500~600年前、火山の大噴火によって海から姿を現したと言われています。「ランギトト(Rangitoto)」とは「Bloody sky」、つまり「血のように赤い空」の意味です。マオリが所有していましたが、後に政府が買い取り、現在は保護区としてDepartment of Conservaitionが管理しています。今ではもう人は住んでいませんが、ホリデーハウス(別荘)が残っています。また、何カ所か水洗トイレも設置されています。
島内はいくつもトラックが整備され、自由に散策することができますが、今回は4WDのロードトレインで移動する「Volcanic Explorer Tour」を利用。ツアーの申し込みはチケットを購入する際にでき、料金は往復のフェリー代込みで大人$68、子ども$34。Early Birdやディスカウントチケットを使うなら、ツアーだけの料金設定もあります(大人$38、子ども$19)。
ワイルド~な島を体感、トゥイにも遭遇
運転手兼ガイドさんから島の歴史や動植物について説明を受けながら、ガタガタと山道を進んでいきます。窓ガラスはないので、写真や動画もきれいに撮れます。ただ、砂ぼこりが立つのでサングラスを持って行くことを強くおすすめします。
40分ほど走ると頂上(Summit)の手前で停車。ここから先は徒歩で向かいます。ステップがきれいに整備されているので、体力に自信のない人や、子どもやお年寄でも問題なく歩けます。景色を楽しみながらゆっくり歩いても20分くらい。この時期はマヌカハニーで有名なマヌカの木が白い花をつけています。ニュージーランドのネイティブバードのトゥイ(Tui)の姿も見られました。散策するときは植物を傷つけないよう、整備された道から外れないように注意しましょう。もちろん採取もNGです。
頂上に到着!絶景の中でお弁当タイム
頂上は360°パノラマの絶景。オークランドの市街地も一望でき、天気が良ければスカイタワーもくっきり見えます。近くには噴火口(Crater)もあり、その大きさ・深さは圧巻。出発まで時間があったので、ここでお昼にしました。ランギトト島にはお店などは一切ありません。フェリーの中でも軽食を売っていますが、せっかくなのでお弁当を持参。景色を眺めながら食べるお弁当はまた格別です。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
お昼を食べたら出発地まで戻り、ロードトレインで島めぐりの続きです。後半は海岸沿いを走るので、また違った景色が楽しめます。ガイドさんにお願いすれば、途中写真撮影のために停車してもらうこともできます。
初ランギトトに大満足♪この夏おすすです
ツアーの所要時間は約3時間。1日2回行われています(クリスマスはお休み)。出発時間はオークランドを9:15、12:15に出る便に合わせて設定されていて、戻りのフェリーの時間に合わせて解散です。オークランドへ戻るフェリーは平日は3:30、週末と祝日は17:00が最終なので、特に個人で散策する人は逃さないように注意を。
これまで島といえばワイヘキ島にしか行ったことがなかったのですが、手軽にニュージーランドの自然のパワーを体験できるランギトト島に大満足。初めて行くならツアーがおすすめです。12月にはニュージーランドのクリスマスツリーと呼ばれる「ポフツカワ」が見ごろを迎えるとのこと。週末やロングホリデーの計画に悩んだら、ランギトト島へ出掛けてみませんか?